歯科衛生士の松原です。
今年も残りわずかとなりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
今回は歯の破折について書いていきます。
歯の破折とは、言葉通り歯が割れてしまったり、折れてしまうことを言います。
中でも根の方までひび割れが達してしまった場合、歯を失う原因となります。
歯を失う原因としてまず思い浮かぶのは、虫歯や歯周病が多いかと思います。
虫歯や歯周病も歯を失う原因の一つであり、1番目、2番目に多い原因ではありますが、3番目に多いものが歯根破折です。
歯根破折の原因は、虫歯などによる歯の劣化、過重負担、強くぶつけたりなどの外傷が挙げられます。
特に1度治療をした歯や神経処置をしてある歯は歯根破折のリスクが高くなります。
歯根破折をすると、歯茎の炎症や腫れ、歯の揺れ、痛みなどの症状がでます。
症状は、破折した歯の状態や亀裂の位置、治療状態により多少変化します。
1度歯の根が破折してしまった場合は、歯を抜歯する処置となります。
予防として、毎日の歯ブラシなどのお手入れで虫歯のリスクを下げる、歯ぎしりや食いしばりなどの過重負担をナイトガードと呼ばれるマウスピースなどでコントロールする、歯の欠損や癖などで偏った噛み合わせをなるべくしない、などが挙げられます。
歯の欠損の原因となり得る歯根破折にご注意ください。
歯ぎしり、食いしばりなどの過重負担に自覚がある方はお気軽にご相談ください。
来年もどうぞよろしくお願い致します。