口呼吸と歯周病

衛生士の石橋です。

今回は口呼吸と歯周病の関係について書いていきます。

口呼吸(こうこきゅう)とは、字の通り口で呼吸をする事です。

風邪や花粉症で鼻が詰まってしまい口で呼吸をする事がありますよね。

一時的なものならば、また鼻呼吸に戻りますが、慢性的な鼻疾患、歯並びにより口が閉じないなどの理由により口呼吸になっている方は常に口で呼吸をしています。

口で呼吸をする事がなぜ歯周病と関係しているのでしょう。

まず、口呼吸をすると口が乾燥します。

乾燥する事により、唾液による自浄作用が低下し、汚れがつきやすくなります。

汚れが多く付いている所には病原菌も多くなります。

それにより歯肉が炎症を起こします。

唾液には抗菌作用がありますが、乾燥する事により効果を発揮できず、慢性歯周炎へ進行します。

次第に歯肉だけでなく、歯を支える骨などの歯周組織にも炎症が波及し歯周病になります。

鼻疾患や骨格的な原因の場合は鼻呼吸に直す事が難しいです。

こまめに水分を摂ったり、食事の後しっかりと歯みがきをする、定期検診を受けるなどする事により、進行を遅らせる事ができます。

もし、ただ癖で口呼吸をしているのであれば、口を閉じる練習や、意識して鼻呼吸をするようにする事で、少しずつ鼻呼吸へと移行していけると思いますので、ぜひ練習をしてみてください。