歯を失う原因

歯科衛生士の松原です。

今回は歯を失う原因について説明していきます。

歯を失う二大原因はむし歯と歯周病が多くその割合は同じ位です。

一般的に歯は奥歯から失われる傾向にあり、比較的若い内はむし歯で失われる場合が多いです。

年齢が上がり、残った歯が少なくなるにつれて歯周病で失われる歯が多くなります。

リスクの高い歯は、放置されたむし歯やクラウンなど大きな治療をされている歯・部分義歯の針金がかかる歯・歯周疾患が進行している歯などです。

全体的に歯は奥歯から失われる傾向にあり、上あごよりも下あごの方から喪失されやすいと言われています。

たとえば下の六歳臼歯に注目すると、50歳前後(45~54歳)で既に4分の1が失われています。

奥歯が失われると、その前方にある歯は噛み合わせを支持する力が弱いので、より失われやすくなるという悪循環を生んでしまいます。

また噛み合わせが変化したり、ブリッジなどの喪失した歯を補う装置により、一部の歯に極端に強い力がかかります。

これが歯の過重負担となり、より歯周病を悪化させたり、歯の破損が起こり、これらも歯を喪失する原因となります。

このような悪循環を引き起こさない為にも、むし歯や歯周病を進行させない日々のケアが必要となります。

毎日の歯ブラシやデンタルフロスなどでケアを見直してみてください。

また定期検診で、歯周病の検査などを行い、リスクの高い歯がないか確認しましょう。