歯の汚れの染め出し

歯科衛生士の松原です。

今日は歯の汚れの染め出しについて書いていきます。

歯の汚れを染め出した事はありますか?

歯に着く汚れはなかなか肉眼で確認しにくく、わかりづらいです。

その汚れを専用の染め出し液で赤くもしくは青く染色し、わかりやすくするものです。

普段の歯磨きで、磨いているつもりでも磨き残していたり、ご自身の歯磨きの癖を確認することが出来ます。

染め出し液の仕組みとしては、歯垢などの歯の汚れの中のタンパク質と多糖類に結合して染まっています。

よく磨けている歯は歯垢がついていないので、色素が結合しないので染まりません。

染め出し剤は市販の物は赤いものが一般的ですが、医院では赤と青の2種類の色素を混ぜたものを使うことがあります。

青い色素は、極めて小さなすき間にも入り込む性質があります。

そのため、青い色素は細菌密度の低い新しい歯垢からは流れ出ていき、細菌密度の高い古い歯垢に浸透して結合していきます。

このしくみにより、いつも磨けていない長くついた汚れの場所が青に染まるので、いつもの歯磨きの癖が詳しくわかります。

普段磨けていない場所を1度確認してみませんか?

自分で思っていたよりも、汚れが多く染まりびっくりされる方もいらっしゃいます。

ご希望の方は予約の際に、受付にお伝えください。