歯肉炎と歯周炎について

歯科医師の玉田です。

今回は歯肉炎と歯周炎について書いていきたいと思います。

歯の周りにあるに歯周組織起きる炎症性の病気で、プラーク中の細菌が原因となっておきます。

歯肉炎と歯周炎の2種類があり、前者は歯周組織のうち歯肉のみが赤く腫れる病変に対し後者は歯肉だけでなく歯を支えている骨にまで炎症が及んだ状態です。

歯周炎が進行していくと歯と歯肉の隙間が深くなり歯周ポケットが形成され骨が溶けて歯がぐらつくようになります。

歯がぐらつくようになると噛むことが難しくなったり、痛みがでたりするようになります。

歯周炎が進行しないようにするには日頃のブラッシングが重要になってきます。

毎日の食事を快適にするためにも食後のブラッシングが大切になるので、歯の磨き方など分からないことがあれば是非聞いて下さい。

新型コロナウイルスに対して

新型コロナウイルスに対して緊急事態宣言は解除されましたが、いまだ今後が不透明な状態です。
しかしながら、何もわからない状態だった3月に比べると色々判ってきた事もあり、歯科医院として対策を充分行う事も可能になってきました。

歯科治療において当初「飛沫による感染リスクが高い」という風評がありましたが、実際には歯科医療従事者が治療を通じて感染しているという報道は、皆無と言ってよいほど聞きません。
歯科医院は元々感染リスクがある患者様に対して治療を行う必要があり、その対策を常時していた事が理由と思われます。

しかし感染対策に油断せず、今後も国や行政の指示に従い予防対策を行います。

感染予防に対しての取り組み

1 手指消毒のお願い 入口で消毒をお願いします
2 待合室でのマスク着用 待合室ではマスクをご着用ください
3 咳エチケットのご協力 咳をされる場合、タオル等で口を押えてください
4 マスク・グローブ着用の応対 感染防止のためご理解ください
5 換気のご協力 暑い日が続いておりますがご協力ください
6 スタッフの毎日の検温 毎日体調管理をしております
7 アポイント調整 密を防止するため急な場合を除き調整させて頂いております

ご不便をお掛け致しますが、ご協力よろしくお願い致します。

口呼吸について

衛生士の石橋です。

今回は口呼吸が及ぼす口腔内の変化ついて書いていきます。

風邪などで一時的に鼻呼吸ができなくなる事はありますよね。

一時的であればあまり問題はありませんが、慢性鼻炎などで常に口呼吸をしている場合はいろいろな問題が起こりやすくなります。

口呼吸により乾燥状態になり、唾液中の抗菌作用がうまく働かなくなります。

それにより原因菌が繁殖し、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。

細菌数が増えるので口臭の原因にもなります。

また、唇からの圧力がないため、出っ歯になったり、下顎が出る受け口になりやすくなります。

特に、小児は成長途中のため、影響を受けやすいと言われています。

その為、鼻炎でない場合は口呼吸は矯正した方がいいです。

慢性鼻炎の場合はまず耳鼻科での治療をし、癖になってしまった口呼吸を鼻呼吸に切り替えていきましょう。

初めまして

初めまして。
7月からブログを書かせて頂きます、歯科医師の玉田です。

現在、新型コロナウイルスが世界中で猛威を奮っております。
新型コロナウイルスの感染予防としてマスクの着用や手洗いなどと並んで、うがいも推奨されているのはご存知の事と思います。

口の中を清潔にして歯周病や虫歯などがない健康な状態に保つことは、新型コロナウイルスの感染リスクを低くするだけでなく、重症化を抑えられる可能性が高くなります。

当院では、安心して治療を受けられるよう常に感染対策を徹底しています。
お口の中で何かお困りのことがありましたらご連絡下さい。

7月1日からの診療に関して

6月19日に新型コロナウイルス対策の休業要請が全面解除されました。
しかしながら7月3日現在、感染患者数は100名を超えており引き続き感染防止策を徹底して行う必要があると思われます。

「やまもと歯科医院」では非常事態宣言前より新型コロナウイルス感染防止に対して情報収集を行い、充分な準備や時差出勤などの診療体制を整えて患者様、スタッフの感染防止対策を行って参りました。
準備から3か月経った現在、医院においての感染防止対策をより徹底する事が出来ました。

今後の感染拡大の状態によっては診療時間などの変更を再度行う事態もあると思いますが患者様、スタッフの健康を考慮し、行政から出される指示を最優先に対応したいと思っています。
患者様にはご迷惑をお掛けする場合もあると思いますがご協力よろしくお願いします。

 

歯間ブラシとデンタルフロス

衛生士の石橋です。

今回は歯間ブラシとデンタルフロスの使い分けについて書いていきます。

歯間ブラシ、デンタルフロス共に歯と歯の間を清掃する器具です。

どちらを使ったら良いのかわからないという質問をよく受けます。

歯間ブラシは、細いブラシで歯と歯の間を清掃するものです。

デンタルフロスは、何本もの細い糸が束になり、歯と歯の間の汚れを絡め取り清掃します。

それぞれ種類があり歯間ブラシは持ち手が直タイプと曲タイプがあり、またブラシのサイズも様々です。

デンタルフロスは、歯と歯の間に通しやすいようにワックスが付いているもの、ないもの、指巻きタイプ、持ち手の付いたタイプ、糸部分がスポンジ状の物とこちらも沢山の種類があります。

まず、歯間ブラシを使うと効率が良いのは歯と歯の隙間が開いている場合です。

負荷やブラッシング圧、加齢等により歯肉が退縮し隙間が開いている場合や歯並びや歯の大きさにより隙間が開いている場合など、その隙間のサイズに合った歯間ブラシを使う事で清掃性が高くなります。

デンタルフロスを使うと効率が良いのは歯間ブラシとは逆の場合です。

歯と歯の間に隙間が少なく歯と歯肉がぎゅっとくっついている場合は、1番細い歯間ブラシでも通りません。

無理に通そうとすると痛みや歯肉退縮の原因になってしまいます。

自分の口腔内を確認し、自分がどちらのタイプなのか確認してから道具を選択しましょう。

どちらのタイプか、器具の使い方がわからない場合はお気軽にご相談下さい。

新型コロナウイルス感染対策に関して

東京では6月現在ステップ1となり、徐々に自粛が緩和されています。
「やまもと歯科医院」では、現在まで感染者や濃厚接触者も出ず、スタッフ全員で通常診療にいつでも戻れるように準備をしています。

「やまもと歯科医院」にでは4月7日の緊急事態宣言の出る前から患者さんとスタッフへのリスクを考え「時差出勤」「時短診療」の準備を行い、宣言と同時に実施し、感染予防をしてきた成果であるとも思っています。

一部の患者さんには、予約のキャンセルや延期をお願いするなどご迷惑をおかけし致しました。
ご理解、ご協力を頂いた患者様に心より感謝申し上げます。

緊急事態宣言が6月中旬までの延長が発表された事を受け、今後の「やまもと歯科医院」の診療方針についてお知らせします。

4月前半の感染拡大が最も広がっていた時期から、今後どの様に患者様の口腔健康をサポートするべきか考えています。
院内の感染予防対策をより充実させ、患者さんとスタッフが安心して診療できる環境作りも行いました。

予約の患者さんの数を減らし、診療室内の密度を低くすると共に、徹底的な除菌と滅菌体制で診療を行います。
徐々にではありますが、新しい診療体制を確立し患者様の口腔健康の維持に努めていきたいと思います。

今後とも、よろしくお願い致します。

入れ歯の洗浄、保管方法について

衛生士の石橋です。

今回は入れ歯の洗浄、保管方法について書いていきます。

お食事の後歯を磨くように、入れ歯もお食事の後には洗浄する必要があります。

朝や昼は、またすぐに装着するので、流水下で指でこすり洗いしてあげる程度でも問題はありません。

夜は長時間外した状態になるのでしっかりと専用のブラシで洗浄し水中で保管しましょう。

入れ歯を洗浄する際水洗いだけでなく洗剤を使うとより清潔な状態になります。

使う洗剤は歯磨き粉ではなく必ず研磨剤の入ってないものを選択します。

歯磨き粉に含まれる研磨剤は、入れ歯の表面を傷つけてしまいかえって細菌が繁殖しやすくなってしまいます。

食器洗い用の透明な洗剤が身近にあると思います。

他にも入れ歯用の洗剤もあるのでお好みで使って下さい。

バネが付いている入れ歯は、バネの部分に汚れが多く付いている事が多いので、しっかりとブラシで磨きましょう。

また、水中保管する時に使う洗剤もあります。

就寝時に入れ歯を装着される方も就寝前の洗浄はしっかりとしましょう。

寝ている間は唾液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすい環境になります。

そこに汚れたままの入れ歯があればより細菌が増えてしまいます。

細菌が多くなると入れ歯や食べ物が当たった小さな傷でも感染しやすくなり、強い炎症を起こしてしまう場合があります。

炎症を起こし治った後、粘膜の形態が変わってしまい入れ歯の当たりが悪くなってしまう場合があるので、清潔な状態を維持するようにしましょう。

新型コロナ感染拡大防止に関して 2

R2・5・10日現在も新型コロナウイルスの感染が続いています。
4月当初と比較し、1日の東京の感染者数は2桁代に減少傾向が見られています。
ただ、一概に「収束に向かっている」とは判断しにくい状況で当院ではスタッフ全員で更に緊張感を持って日々の治療に取り組んでいます。

そのような中、通院の必要性がある患者様に対しては安心して治療を受けて頂けるよう、防護に関して必要な道具や材料確保し、滅菌・消毒に関しては注意を払って行っています。

来院して頂いている患者様には、うがい・アルコールによる手指消毒や検温による体調管理など通常よりもご不便をお掛けしていますが新型コロナウイルス感染の収束までご協力よろしくお願いします。

電動歯ブラシについて

衛生士の石橋です。

今回は電動歯ブラシについてですが、「この製品が良い!」とかではなく電動歯ブラシについて私がどう思っているかを書いていきます。

「電動歯ブラシって、やっぱり良いの?」と患者さんから質問をされます。
答えは、良い物だと思います。
人には出来ない動きや、音波を出したりする物もあり、手用の歯ブラシではケアできないような汚れにも対応している製品もあります。

良い物ではありますが手用の歯ブラシと同様に、適切な角度で歯面に当ててあげなければ効果を発揮できません。
そのために私はまず、手用の歯ブラシを適切に使う練習から始めることをお勧めしています。

電動歯ブラシは製品にもよりますが、安い物ではありません。
「いざ買って使ってみたけど、うまく磨けない。」という事があったら、口腔ケアに対するモチベーションが下がってしまうかもしれません。

また個人差はあります、電動歯ブラシの振動を強く感じ連続して使うのが難しいと言う人もいます。

家電量販店には一部サンプルがある場合がありますので、できればどのくらいの振動なのかを確認してみるのも良いかもしれません。

電動歯ブラシは良い物ではありますが、使い方次第では効果を発揮できない場合があります。
電動歯ブラシさえ使っていれば完璧に掃除ができる!と思って買うのは良くないと思います。
使い方がわからないようであれば使い方のアドバイスをさせて頂きますのでぜひお持ちになってください。