南清和先生ステップアップセミナー受講

H29年11月19日(日)に南清和先生のステップアップセミナーに参加して来ました。
内容は院内運営に関してです。

歯科医院も企業と同じように、人の組織で成り立っています。
歯科治療において様々な分野を多くの人が専門的に行い、機能し、更に向上していかなければなりせん。
それにあたって、大阪で多くの歯科医師やスタッフを指導されてこられた南先生の考え方や、システムを聞かせて頂きました。

内容に関してはもちろん素晴らしい事ばかりでしたが、何よりも南先生に一番感じたことは、明確な目標を立て、それに対して向かう熱い情熱でした。
自分よりも年上の先生にも関わらず「まだまだ」と多くの事に取り組む姿勢は本当に参考になりました。

具体的な内容はもう一度良く見直してから、スタッフと相談し、患者様、スタッフにとって、今後もより良い医院環境作りを続けて行きたいと思います。

喫煙と歯周病

衛生士の石橋です。

今回は喫煙と歯周病がどう関係しているのかを書いていきたいと思います。

喫煙=肺がんというイメージがあるかと思いますが、煙は最初口から入り肺に移動するので、煙の通り道である口の中や咽、喉頭がんのリスクも上がります。

では歯周病とはどのように関係しているのでしょうか。

タバコに含まれるニコチン、一酸化炭素は強い血管収縮作用があり、歯茎に十分な栄養、酸素の供給ができなくなります。

血管が収縮している為、見た目には発赤もなく、歯ブラシなどでの出血もしにくいので自覚するまでに時間がかかり重篤化している事が多いです。

他にも、ニコチンには免疫機能を狂わせる作用もあり、歯周病菌への抵抗力も落ちます。

傷ができた時、治そうとする細胞の働きを抑える為、外科的なアプローチをしたとしても傷の治りが悪いので予後不良になりやすいです。

また、ヤニが歯面に残る事でそこからニコチンが溶け出してきます。

歯面に付いたヤニはザラザラしているので歯石と同じように細菌がつきやすくなり、口の中の菌数を増やす事になります。

このように、喫煙によって歯周病にかかりやすくなり、かかった場合は悪化しやすい環境を作ってしまいます。

ただ、中毒性も強い為、喫煙されている方はなかなか止める事が出来ないと思います。

今は禁煙外来や色々な禁煙補助具があります。

そういったものを使い、少しずつでも本数を減らし、ゆくゆくは止められるといいですね。

デンタルショー

歯科衛生士の松原です。

今年もデンタルショーへ行って来ました。

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デンタルショーとは最新の歯科材料や歯科機械や、オーラルケア商品などが展示されます。

直接業者の方から製品の説明を受けることが出来る展示会です。

今年も沢山の展示ブースがありました。

私は主にオーラルケアの商品を見て回りました。

定番の商品はもちろんですが、今年はフッ素濃度が以前よりも高い歯磨き粉がいくつかのメーカーから販売されそれぞれのブースでも注目されていました。

フッ素濃度が高い歯磨きなどを適切に使用すると、より虫歯予防の効果が高いそうです。

サンプルをもらう事が出来たので私も使用し、試してみたいと思います。

色々な商品を見る事が出来てとても勉強になりました。

より良い毎日のケアを皆様にお伝え出来るように、歯磨き粉や歯ブラシなどの情報を今後も注目していきたいと思います。

お手入れに関して何か気になる物がございましたら担当医、もしくは担当衛生士にお尋ねください。

7年目を迎えました。

今年も11月になり、年末に向けて少しずつ慌ただしくなってきました。
そのような中、11月6日は「やまもと歯科医院」の開院記念日です。
おかげさまで無事に7年目を迎える事が出来ました。
患者様をはじめ、いつも支えてくれているスタッフや取引させて頂いている皆さま本当にありがとうございます。

今まで色々な事がありましたが、治療環境はとても良いスタッフに恵まれ自分の思い描いている理想に1年1年近づいてきています。
自分自身においては、卒業して20数年過ぎましたが、まだまだ歯科医師として、人として勉強が足りないと日々痛感しています。

患者様、スタッフにとって「やまもと歯科医院」が良い環境、良い関係でいられるよう、今後も努力していきたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。

 

歯石について

衛生士の石橋です。
今回は歯石について書いていきます。

歯石が何でできているか知っていますか?

歯石は歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウム等により石灰化したものです。

CM等で歯の再石灰化という言葉を聞いた事があるかと思います。
歯は酸により脱灰し脆くなりますが、唾液中の成分により再石灰化し脆くなった所を補強します。

しかし石灰化するのは歯だけではありません。
プラークがしっかりと除去されないまま3日程度経つと石灰化し歯石になります。

歯石自体は病原性はあまりないと言われています。

ではなぜ取らなければいけないのか。

歯石は磨き残しやすい歯ぐき近くや、歯周ポケット内によくできます。

柔らかい粘膜に硬い歯石が当たる事で刺激となり炎症の原因となります。

更に、歯石の表面はザラザラしていて新たなプラークが付着しやすくなっています。

プラークは生きた病原菌の塊です。

歯石により刺激された歯肉に細菌の塊がくっついてたら、余計悪そうですよね。

プラークだけならしっかりとブラッシングやフロスをする事である程度除去できます。

プラークの付着し辛い環境を作るために定期的な歯石の除去は大切です。

ブリッジのお手入れ方法

歯科衛生士の松原です。

今日はブリッジのお手入れについて書きたいと思います。

ブリッジとは欠損してしまった歯を補うための装置です。

入れ歯とは違い、取り外しは出来ません。

ブリッジを長持ちさせるためのポイントは日常のお手入れにあります。

ブリッジは前後の歯で欠損した歯を支えるため、とても負担の大きい装置です。

ここに歯周病や虫歯の原因となる汚れを溜めたままにしておくことは良い事ではありません。

せっかく治療をした歯でも2次的な虫歯になってしまったり、歯周病が進行してしまう可能性があります。
また口臭の原因となることもありますので、ご自宅でしっかりケアしていきましょう。

ブリッジのお手入れのポイントはダミーの歯の部分です。

歯ブラシでよく磨いた後、間の繋がっている部分を歯間ブラシで磨きましょう。

歯ブラシで綺麗にしたつもりでも、歯間ブラシに沢山汚れがついてきて、びっくりされるかと思います。

少し難しいですが、スーパーフロスというブリッジのダミーの歯の下に通す事の出来るフロスを使用出来るとより綺麗になります。

毎日の歯磨きにぜひ取り入れてみて下さい。

ダイレクトボンディングのセミナー受講

H29年10月1日の日曜日に、勤務している玉田先生とダイレクトボンディングのセミナーに参加してきました。

ダイレクトボンディングとは虫歯で失った歯の一部をプラスチックで元の状態に詰め直す治療方法です。
(興味のある方はインターネットで調べてみてください。ダイレクトボンディング治療の仕上がりにびっくりされると思います)

今まで虫歯で失った場合、一般的に銀歯と言われる金属で作った詰め物をセメントで合着する事がほとんどでした。
ダイレクトボンディングは白いプラスチックを直接歯に接着し、機能的に回復するだけでなく、審美的にも回復出来る比較的新しい治療方法です。
しかし、銀歯を作るように口の外で作業するのではなく口の中で行い、しかも視野が限られていたり、唾液に汚染されたりで歯科医師の技術の差が大きく出ます。

今回その技術のレベルアップのため以前より指導して頂いているDHAの講師をされている横浜のオグラ歯科の小倉充先生に指導をして頂きました。
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セミナーは限定4人という少数で実習を行いながら直接指導して頂きます。
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セミナーはとても楽しく、全員が集中していたので、あっと言う間に終了の時間になってしまいました。
早速学んだ技術を習得するために医院でも玉田先生と練習を続けて行きたいと思います。

小倉先生、お忙しい時間の中ご指導して頂き本当にありがとうございました。

 

 

 

歯ぎしりについて

衛生士の石橋です。

今回は歯ぎしりについて書いていこうと思います。

最近、受診される患者さんで、歯ぎしりによってお痛みがでてしまった方が多くいらっしゃるように思います。

実は私も寝ている間に歯ぎしりをしています。

人によって症状の程度は違いますが、私は酷い時には柔らかい物を噛むのも辛い程の痛みが出ます。

かなり強い痛みがあるので、原因がわからない方はむし歯や他の疾患と間違えてしまうかもしれません。

歯ぎしりの原因は主にストレスの発散と言われています。

生活環境が変わったり、日々のお仕事等、いろいろな所でストレスを感じ、寝ている間に歯ぎしりで発散しています。

寝ている間、無意識にしているので、起きている時にはかからないような強い力がかかっています。
なので、無理に動かされた歯の周りの骨を痛めてしまい、噛むと痛い等の症状が出てしまいます。

歯ぎしりで起こるのは痛みだけでなく、歯磨きの時や冷たいものを飲食するとしみるといった症状も起こります。

歯の周りの骨を痛めてしまうような力がかかっているので、ギリギリした歯の切端や、根元の薄いエナメル質が削れ、刺激を伝達しやすい象牙質という面が露出てしまったり、歯茎が下がり、本来お肉の中に入っている根が露出してしまい、しみる症状が出てしまいます。

他にも、治療した歯に入っている詰め物、被せ物の破損の原因にもなります。

歯ぎしりによる害は沢山ありますが、ストレス発散という役割がありますし、寝ている間無意識にしているので、止めるのは難しいです。

痛み等の症状が定期的に出てしまう場合はナイトガードというマウスピースを使い、衝撃を和らげるという方法があります。

最初は異物感があるので、寝ている間に外してしまう方もいらっしゃいますが、使っているうちに慣れてきます。

もし、朝起きた時に顎に違和感があったり、ご家族の方に歯ぎしりしていると指摘された場合、ご相談頂ければと思います。

入れ歯のお手入れ

歯科衛生士の松原です。

今日は入れ歯のお手入れ方法について書きたいと思います。

入れ歯のお手入れの基本はご自身の歯と同じように毎食後ブラシにて汚れを落とすことです。

入れ歯に着いた食べかすなどを洗い流し、汚れを丁寧にブラシを使って落とします。

注意する箇所は、クラスプ(歯に掛ける金属の部分)や歯の部分の溝などです。
また歯肉に接する裏側の部分は個人の形に合わせて、でこぼこしている場合もあります。
こちらもよくお手入れが必要です。

入れ歯専用のブラシなどを使用しましょう。

歯磨き粉は使用せずにお手入れします。
歯磨き粉に含まれる研磨剤で入れ歯を痛めてしまう可能性があります。

何かをつけてブラシのお手入れをしたい場合には、入れ歯をブラシにてお手入れする際に使用する洗浄剤もあるのでそちらを使用するのがおすすめです。

お口の中で毎日使うものなので、錠剤を水に溶かし入れ歯を浸けておくタイプの洗浄剤で細菌量を減らしたり臭いを取るのもおすすめです。

入れ歯を水中保管する際は必ず毎日お水を交換して下さい。

ホームケアにて取れなくなってしまった汚れは、歯科医院にて洗浄を行います。

また入れ歯は定期的に、適合や緩みがないかを確認する必要があります。
緩んだまま使用するとご自身の歯や歯茎を痛めてしまう可能性があります。
定期検診にて確認をおすすめします。

ご自宅で入れ歯のお手入れの参考になればと思います。
ご自宅でもお手入れしてみて下さい。

歯科治療におけるデジタル化

9月7日、月に1回の勉強会に参加して来ました。
勉強会の最後に特別講習として、(株)ヨシダさんから近年の歯科治療におけるデジタル機器のレクチャーがありました。

皆さんも3Dプリンターという言葉をTVなどで一度は耳にされた事があると思います。
3Dプリンターは光学スキャナ(カメラ)でデータを読み取り、それを設計図として、その断面形状を付加加工で積層して立体物を作成します。
(株)ヨシダさんの話によると、歯科においても光学スキャナで口腔内のデータを読み取る事で、従来歯形を取っていた作業を省く事が治療のケースによってですがかなり高いレベルで出来るようになってきたそうです。

虫歯の治療に必要な技工物「被せ物」「詰め物」は歯形を取る事から始まり、多くの技工過程と、技工士さんの熟練した技術によって1つ1つ手作りされるものです。
そのためどうしても技術的に差が出たり、時間が掛かる事は避けられない問題でした。
今後、デジタル化で省略できる操作や、機械による作製が可能になる事で、技工物の均一化、作製効率が上がる事が期待できます。
また、デジタル化が急速に進む事で、今までになかった治療方法が数年後にはスタンダードなものになるかもしれません。

今後も患者様にとってプラスになる事であれば、治療に限らず積極的に取り入れて行きたいと思っています。