歯ブラシのセミナーに参加してきました

衛生士の石橋です。

1月18日に歯科材料メーカーのGC(ジーシー)の歯ブラシの処方についてのセミナーに参加してきました。

GC製品のルシェロを使ったセミナーだったのですが、このルシェロというシリーズはたくさん種類が出ていて、全部試してみましたが、本当に一本一本に特徴のあるものでした。

今まで知らなかった種類のブラシや、普段自分では使わない硬さのブラシを試させてもらったりと、とても勉強になりました。

今回はルシェロでの講義でしたが、他のメーカーの歯ブラシにも共通するところがあるので、これからの診療に活かしていきたいと思います。

 

虫歯の進行について②

前回はC0とC1の虫歯の進行について説明しました。

今回は更に進行したC2〜C4について説明していきます。

まずはC2です。

虫歯の進行でC2と呼ばれるものは、虫歯が象牙質に達した状態です。
(象牙質については歯の構造についてのブログを参考にしてみて下さい。)

冷たいものがしみたり、甘いものを食べた時の痛みを感じ始めます。

特に隣り合う歯と歯の間は虫歯の好発部位です。
出来てしまうと治療のために虫歯を削る範囲が大きくなることがあります。

特に奥歯の歯と歯の間に出来てしまった虫歯はレジンなどの詰め物ではなく、金属等の型を取って作製する詰め物が適応となることがほとんどです。

次はC3まで進行した虫歯についてです。

この段階では神経が炎症を起こします。

何もしていなくてもズキズキとした痛みが起きます。

この状態を放置し虫歯が進行していくと、神経が壊死してしまいます。
痛みが一時的になくなるのですが、これは治ったわけでなく、神経が失活することにより痛みを感じなくなっただけです。

まだ神経の内部は炎症を引き起こす感染した物質が残ったままなので悪化する恐れがあります。

また更に放置していると歯の根っこの先に膿がたまる症状が起こります。
感染の度合いが強く、炎症の再発なども起こりやすくなり、予後もよくありません。

最後はC4です。

C4は、虫歯により歯の上の部分がほとんどが無くなってしまっただけでなく、歯の根っこまで虫歯になってしまったものを言います。

ここまで進行すると、歯を残すことは不可能です。
残念ながら抜歯になります。

歯を抜いた後、傷痕が治るまでは最終的な治療を行えません。
抜歯した所が治癒した後、歯を抜いた所を補う、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療を行います。

虫歯は進行するにつれ、治療の期間や内容が複雑になります。
そして予後も不良になっていきます。

虫歯を見つけたら1日でも早く治療や、日常のお手入れの改善を開始されるようお勧めいたします。

新年度を迎えて

1月10日に参加しているジアズクラブ東京の新年1回目の勉強会に参加して来ました。

例年1回目はジアズ主催の小野先生による3時間に及ぶ特別講演です。
前半は今後の歯科の展望や症例検討をして頂きとても参考になりました。
後半は例年通り人として、歯科医師としての心構えに関してでしたが、毎年身が引き締まる思いで聞かせて頂いています。

心に響く多くの話がありましたがその中でも
「5年後、10年後のビジョンを持つ」
「謙虚で素直な気持ちと、感謝の心を忘れない」
今年はこの2つを特に意識しようと思いました。

スタッフと一緒により良い歯科医院作りに反映させるよう日々忘れずに過ごして行きたいと思います。