前回はC0とC1の虫歯の進行について説明しました。
今回は更に進行したC2〜C4について説明していきます。
まずはC2です。
虫歯の進行でC2と呼ばれるものは、虫歯が象牙質に達した状態です。
(象牙質については歯の構造についてのブログを参考にしてみて下さい。)
冷たいものがしみたり、甘いものを食べた時の痛みを感じ始めます。
特に隣り合う歯と歯の間は虫歯の好発部位です。
出来てしまうと治療のために虫歯を削る範囲が大きくなることがあります。
特に奥歯の歯と歯の間に出来てしまった虫歯はレジンなどの詰め物ではなく、金属等の型を取って作製する詰め物が適応となることがほとんどです。
次はC3まで進行した虫歯についてです。
この段階では神経が炎症を起こします。
何もしていなくてもズキズキとした痛みが起きます。
この状態を放置し虫歯が進行していくと、神経が壊死してしまいます。
痛みが一時的になくなるのですが、これは治ったわけでなく、神経が失活することにより痛みを感じなくなっただけです。
まだ神経の内部は炎症を引き起こす感染した物質が残ったままなので悪化する恐れがあります。
また更に放置していると歯の根っこの先に膿がたまる症状が起こります。
感染の度合いが強く、炎症の再発なども起こりやすくなり、予後もよくありません。
最後はC4です。
C4は、虫歯により歯の上の部分がほとんどが無くなってしまっただけでなく、歯の根っこまで虫歯になってしまったものを言います。
ここまで進行すると、歯を残すことは不可能です。
残念ながら抜歯になります。
歯を抜いた後、傷痕が治るまでは最終的な治療を行えません。
抜歯した所が治癒した後、歯を抜いた所を補う、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療を行います。
虫歯は進行するにつれ、治療の期間や内容が複雑になります。
そして予後も不良になっていきます。
虫歯を見つけたら1日でも早く治療や、日常のお手入れの改善を開始されるようお勧めいたします。