歯列矯正中のブラッシング

歯科衛生士の石橋です。

今回は矯正治療中の歯磨きについて書いていきます。

最近、大人、子供に関わらず歯列矯正をしている方が多いですよね。

矯正治療中は、矯正器具を装着する為、ブラッシングが難しい所が多くなります。

磨けていないまま放置していれば虫歯になってしまいます。

せっかく歯列を綺麗に並べ直しても、矯正器具を取った後に虫歯があったら残念ですよね。

そうならない為にも、調整時に歯科でクリーニングする以外にも、毎日の歯磨きをしっかりとする必要があります。

磨き残しが多いのは、歯に接着する四角い器具、ブラケットの周りです。

歯の表面に接着材で装着する為、どうしても接着材のザラつきがあり、汚れが付着しやすく、ワイヤーを通している為、ブラシが当たりづらくなります。

この部分は、歯の上、根元側から斜めにブラシの毛先をワイヤーの下に入れて汚れを落とします。

あまり力をかけすぎると、装置の脱離や、歯肉退縮の原因になってしまうので優しく磨いてあげてください。

他にも、歯が動き出して今までになかった隙間ができてくると、そこに汚れが溜まります。

頰側からのブラッシングだけでは間の汚れは落とせないので、裏側からしっかりとブラッシングをし、汚れを落としましょう。

せっかく時間をかけ、痛みを耐えて綺麗に並べるのですから、綺麗な状態で矯正を終わらせられるように毎日の歯磨きも頑張っていきましょう。

歯周病について

歯科衛生士の松原です。

歯周病についてどのくらい知っていますか?

最近ではCMでもよく耳にします。

歯周病は歯茎や歯を支える歯周骨などの病気です。

歯周病は「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯ぐきのすき間にある溝に残った汚れや、歯ぎしりくいしばりなどの過重負担が原因でおこります。

歯みがきが不十分で磨き残しがあると、次第に歯周ポケットには細菌の塊である汚れがたまっていき、歯ぐきの内部で炎症を起こします。

また歯ぎしりやくいしばりなどの過重負担や歯並びによる早期接触があると、歯を支えている歯周骨が吸収する原因になり、より歯周ポケットが深くなり、清掃不良が起こりやすい悪循環が起こります。

日本では現在20歳以上の約72%、40代~60代では80%以上が歯周病に罹患してと言われています。
*厚生労働省23年歯科疾患実態調査 N = 4,253人

歯周病はなかなか症状が出にくく、また痛みを伴うことが少ないので重度になるまで、放置してしまう方が多くいらっしゃいます。

次回は歯周病の進行について説明していきます。

嘉ノ海龍三先生 ご講演

毎月JIADSという勉強会に参加させて頂いているのですが、今月は兵庫県で
ご開業されている嘉ノ海龍三先生による、矯正(歯を並べる治療)に関しての講義を受講させて頂く機会がありました。

自分は一般歯科医なので、口腔外科や歯周病科の先生の講義を聞かせて頂く機会は多いのですが、矯正の講義は初めてと言っていい程です。

今回嘉ノ海先生の講義で、一般歯科医でも小児期からの成長過程において遺伝的な要因以外に「歯列不正を起す原因の除去方法」や「矯正専門医との連携手段」、「問題発生時の保護者への指導」など出来る事をとても分かりやすく指導をして頂きました。

今後、小児期の患者さんを診療させて頂く際にはより「一口腔単位」でのケアや、矯正専門医との綿密な連携でアドバイスが出来ると思います。
お子様のお口の中で心配な事がありましたらいつでもご相談ください。