歯周病の検査について

こんにちは 。歯科衛生士の國生です。今回は歯周病の検査についてです。

歯周病は、歯茎が腫れたり歯を支える骨が溶けていく病気です。進行すると、歯茎から出血したり歯が揺れてきます。

1、歯周ポケットの深さの計測

器具を歯と歯茎の間に差し込み、深い歯周ポケットがないか検査をします。健康な歯茎では1~3mm、4mmを超える辺りから歯周病となります。出血があるかどうかも記録していきます。

2、レントゲン検査

歯周病は歯を支える歯槽骨が吸収されていき、進行するほど歯が揺れていきます。

3、清掃状況の検査

歯周病の直接の原因は、歯に付着した汚れです。歯周病の治療を進めていくうえで歯の磨き方の改善が必要とされています。

歯磨きをすると出血をしたり、食事の際に歯が揺れて食べづらいと感じる方は歯周病の可能性が高いです。歯科医院での検診、クリーニングを半年以上していない方は一度検査をされることをおすすめします。

電動歯ブラシについて

こんにちは。

歯科医師の玉田です。

今回は電動歯ブラシについてです。

電動歯ブラシは一定の圧力と速度で歯磨きができること、手は歯ブラシを支えるだけで上下には動かさず、歯に軽く当てるようにして使用します。

電動歯ブラシの種類は大きく分けると次の4つがあります。

【振動式歯ブラシ】

ヘッド部分が振動して歯垢を落とす。数百円程度で購入できる商品がある。

【高速回転歯ブラシ】

ヘッド部分が高速回転して歯垢を落とす。ヘッド部分が丸形をしている。

【音波歯ブラシ】

音波の高速振動でブラシの毛先が接していない周囲2mmまで汚れを落とす。200300Hzの音波振動で、毎分24万回振動する。

【超音波歯ブラシ】

口の中の水分を利用し振動を発生、超音波で歯垢の一部を破壊して汚れを落とす。毎分約120万回、2Hz以上の振動数がでている。

 

電動歯ブラシを使用するメリット

1、清掃効率がよい

人間には不可能な速さで動き、歯の表面についた汚れをきれいに除去するため短時間で歯垢を落とせます。

また、手を使って磨くときには届かなかった場所、たとえば歯の根本にある歯周ポケットの中も掃除可能です(振動のみタイプ以外)。

 

2、年齢を選ばず簡単に使える

電気で勝手に振動するため、使い方さえ間違わなければどの年齢層の人でも簡単に歯をきれいにできます。力を入れてはいけない製品のため、力がない子供や高齢の方でも疲れずにしっかりと歯磨きができます。

 

3、歯にかかる圧力を一定にできる

電動歯ブラシは電気の力で動くため、軽く支えるように持つだけで一定の圧力をかけて磨けます。手動であれば力を入れてしまうところと軽く磨くところの差がでてしまいますが、電動歯ブラシではその心配はありません。どの歯でも平等に同じ力で磨けます。

 

デメリット

1、お金がかかる

手動の一般的な歯ブラシは100円程度で購入できますが、電動歯ブラシは数千円から数万円かかります。

 

2、電池や電力が必要

電動製品のため、電池か充電が必要です。充電式の場合は洗面所のコンセントにさしっぱなしにしておけますが、外へ持ち運びたい方は電池式を選ぶ必要があります。

 

3、歯や歯茎が傷つく場合がある

電動歯ブラシは自分で上下に動かさず、歯に軽く触れる程度で使用します。しかし手動の歯ブラシに慣れている方はついつい手でも動かしてしまったり、力を入れたりしてしまいます。高速で振動しているところに力が加わると、歯の表面が削れたり歯茎に傷を作ったりする場合があります。

手動も電動もどちらも良いものです。

自分にあった歯磨きの仕方で選びましょう。