歯の破折

歯科衛生士の松原です。
今年も残りわずかとなりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか?

今回は歯の破折について書いていきます。

歯の破折とは、言葉通り歯が割れてしまったり、折れてしまうことを言います。

中でも根の方までひび割れが達してしまった場合、歯を失う原因となります。

歯を失う原因としてまず思い浮かぶのは、虫歯や歯周病が多いかと思います。

虫歯や歯周病も歯を失う原因の一つであり、1番目、2番目に多い原因ではありますが、3番目に多いものが歯根破折です。

歯根破折の原因は、虫歯などによる歯の劣化、過重負担、強くぶつけたりなどの外傷が挙げられます。

特に1度治療をした歯や神経処置をしてある歯は歯根破折のリスクが高くなります。

歯根破折をすると、歯茎の炎症や腫れ、歯の揺れ、痛みなどの症状がでます。

症状は、破折した歯の状態や亀裂の位置、治療状態により多少変化します。

1度歯の根が破折してしまった場合は、歯を抜歯する処置となります。

予防として、毎日の歯ブラシなどのお手入れで虫歯のリスクを下げる、歯ぎしりや食いしばりなどの過重負担をナイトガードと呼ばれるマウスピースなどでコントロールする、歯の欠損や癖などで偏った噛み合わせをなるべくしない、などが挙げられます。

歯の欠損の原因となり得る歯根破折にご注意ください。

歯ぎしり、食いしばりなどの過重負担に自覚がある方はお気軽にご相談ください。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

Dr.Stefan Wallace 特別講演

Dr.Stefan Wallaceによる特別講演を受講して来ました。

Dr.Stefan Wallaceはアメリカニューヨーク大学の臨床准教授でインプラント治療における上顎洞(鼻の横の空洞の部分)の骨造成(骨を人工的に作る方法)の第一人者です。
今回はJIADSの小野善弘先生のご縁で来日され特別講演をして頂きました。

Wallace先生はインプラント治療専門医なのでとても難易度の高いオペを日々されているのですが、今回は一般臨床医にもインプラントオペで即実践出来る内容を紹介して頂きました。

それでも、自分にとっては十分な練習が必要と思われるケースが多々ありましたが、アメリカで最先端の治療を実際に見る機会はとても貴重で参考になりました。

今回学んだ新しい治療方法を当院で反映出来るようスタッフ共々レベルアップしていきたいと思います。

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顎関節症について

衛生士の石橋です。

今回は顎関節症について書いていきます。

顎関節症とは、咀嚼時の顎、咀嚼に関わる筋肉の痛み、関節音、開口障害などを引き起こす症状です。

顎関節症は病態により、4つに分類されています。

Ⅰ型:咀嚼筋痛障害

咀嚼筋痛障害は、咀嚼筋痛とそれによる機能障害を主徴候とするものです。

症状は、筋痛、運動痛、運動障害があります。

Ⅱ型:な顎関節痛障害

顎関節痛障害は、顎関節痛とそれによる機能障害を主徴候とするものです。

症状は、顎運動時の顎関節痛や顎運動障害があります。

Ⅲ型:顎関節円板障害

顎関節円板障害は、顎関節内部に限局した、関節円板という、軟骨の位置異常ならびに形態異常を主徴候とするものです。

症状は、開閉時のクリック音、開口障害があります。

Ⅳ型:変形性顎関節症

変形性顎関節症は、顎関節や、周囲の骨が変形し起こります。

多くは加齢による骨吸収、骨添加により発症します。

顎関節症の発症メカニズムは不明な事が多いですが、原因として考えられるのは、長時間の緊張や多忙な生活、長時間の咀嚼、楽器演奏、日中、睡眠時姿勢、歯ぎしり、くいしばり、噛み合わせ、関節の形態などがあります。

重症化すると外科処置が必要になりますが、多くの場合は生活習慣の見直しや、咀嚼筋のマッサージ、開口訓練により改善します。

開口障害になってしまった場合は、開口訓練で改善する事が多いです。

開口訓練は、名前の通り口を開く訓練で、少し痛みがある場合がありますが、毎日続ける事が大切です。

合わせて咀嚼筋のマッサージもしてあげてください。

睡眠時の歯ぎしり、くいしばりは、マウスピースを入れる事で軽減する事ができます。

保険で作成ができますので、お気軽にご相談ください。

河原英雄先生 セミナー受講

河原英雄先生の「かみつきのいい総義歯」セミナーに11月10日(土)、11日(日)の2日間、受講してきました。

川原先生は福岡県でご開業された後、60歳になられてから「今までの技術を無医村で生かしたい」と大分県に改めてご開業されました。
その入れ歯の技術を聞いて九州全県から患者さんが来院されるほど有名な先生です。
最近ではNHKをはじめ様々なTVでその診療風景が紹介されています。

現在自分はJIADSという歯周病や歯周外科が専門の勉強に参加していますが、JIADSという勉強会は、歯周病以外の治療内容でも積極的に講師を招きセミナーを開催しています。
今回はその1つです。

河原先生の取り入れている入れ歯においての考え方はとても分かりやすく、実習も繰り返し指導して頂きました。
今まで大学と卒業してから学んだ入れ歯の調整方法と違う点もあり、戸惑ったところもありますがとても成果があると思いました。
今後の治療に積極的に取り入れたいと思います。

今回学んだ新しい治療方法を当院で反映出来るようスタッフ共々レベルアップしていきたいと思います。
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定期検診

歯科衛生士の松原です。
11月になりました。
あっという間に今年もあとわずかになって来ましたね。

12月に入りお忙しくなる前に定期検診を受けませんか?

以前もこちらのブログに書きましたが、当院の定期検診では、虫歯のチェックや歯周病の検査、歯のクリーニングなどを行い、必要に応じてレントゲン写真を撮ります。

普段気づかないところに出来てしまった虫歯を発見したり、歯ブラシで落とすことの出来ない汚れの除去などが出来ます。

定期検診でのクリーニングは、基本的に2回程お時間を頂き行なっていきます。
(汚れの量や、検査の検査により必要な回数は異なります)

12月中は予約も混雑して来ますので、早めのご予約をおすすめしております。

また治療をご希望の方は、12月に治療を開始をしても年内中に治療が終了しないケースが多く見られます。

気になる歯がある方は11月中の来院をお願い致します。

今年のうちにお口の中のメンテナンスを行なうのはいかがでしょうか?

定期検診のご連絡お待ちしています。

8年目を迎えました。

11月6日は「やまもと歯科医院」の開院記念日です。
おかげさまで今年も無事に8年目を迎える事が出来ました。
患者様をはじめ、いつも支えてくれているスタッフや取引させて頂いている皆さま本当にありがとうございます。

昨年の11月6日のブログを見返すと
「治療環境は、とても良いスタッフに恵まれ自分の思い描いている理想に1年1年近づいてきています。」
とありました。
今年1年はどうだったかを思い返してみると、出来ていない事や中断している事もありますが、スタッフ全員が治療に取り組む「意識」はより昨年よりもレベルアップ出来たのではないかと思っています。

どうしても、忙しいと仕事の「やり方」だけを指導してしまいがちですが、今年はスタッフも増員し、落ち着いた環境の中で「やり方」ではなく目的や理由を説明し仕事の「考え方」を指導出来たのかなと思っています。

その「考え方」を通じ、「人間力」をレベルアップし、より良い治療環境を今後も作っていきたいと思います。

患者様、スタッフにとって「やまもと歯科医院」が良い環境、良い関係でいられるよう、今後も努力していきたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。

バイオフィルムについて③

衛生士の石橋です。

今回はバイオフィルムが間接的に関与する全身疾患について書いて行きます。

バイオフィルムが間接的に関与する疾患には、糖尿病があります。

歯周病は慢性的な炎症を起こす疾病です。

歯周病により作られた炎症物質は、血液を介し全身に運ばれます。

炎症物質には、血糖値を下げるホルモンでさるインスリンの働きを妨げてしまいます。

高血糖状態が続くと体の防御が低下し、感染しやすくなると言われています。

これにより、歯周病は悪化しやすくなります。

他には、歯周病菌の刺激により動脈硬化誘導物質が産生され、血管内に脂肪の塊ができ、血管が詰まりやすくなります。

血管内にできた脂肪の塊が血液に流され、脳の血管に詰まってしまうと脳梗塞を引き起こします。

これが心臓の血管に詰まれば心筋梗塞になります。

脳梗塞などの予防には生活習慣の改善と共にお口の中の健康にも注意していくと良いですね。

デンタルフロスについて

歯科衛生士の松原です。

今回はデンタルフロスについて書いていきたいと思います。

歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくいため汚れが残りやすく、むし歯や歯周病が発生するリスクの高い場所です。

歯の汚れは歯ブラシだけでは60%程度しか取り除くことができないと言われています。
しかし、歯ブラシと併せてデンタルフロスや歯間ブラシを使うと90%近くのプラークを取り除くことができると言われています。

歯ブラシとフロスを併用し、より良い毎日のお手入れが虫歯や歯周病のリスクを低くします。

効率よくきちんとお手入れをするためにも、毎日のケアに歯と歯の間のお手入れも取り入れてみてください。

デンタルフロスには種類があります。

指で巻き取り使用するタイプとホルダータイプのものです。

ご自身で使いやすいタイプの物をお選び頂き試してみて下さい。
ただし、フロスの形状によっては歯の位置により適した形がちがうことがありますので、使用が初めてでご不明点があれば1度ご相談ください。

またブリッジなどの繋がっている歯には使用することが出来ません。

フロスが引っかかったり、ほつれたりする場合は、歯と歯の間にむし歯ができていたり、歯石がついていたりする可能性がありますので、確認が必要です。

歯ブラシだけでなく、間の汚れを落とすデンタルフロスも毎日のお手入れにぜひ追加してみて下さい。

保田好隆先生 セミナー受講

保田好隆先生のアンカースクリューを用いた限局矯正セミナーを受講してきました。
保田先生は大阪大学歯学部矯正学講座で助教授をされ、現在京都でご開業され「保田矯正塾」を主宰されています。

今回のセミナーの内容は、一般歯科医が応用しやすいアンカースクリュー(簡単に説明すると矯正用の骨の中に埋入するネジの事です)を使用して部分的な歯列を改善する方法を習得するものです。

お口全体であれば矯正専門医に依頼をするのですが、部分的、しかも1本だけ歯並びが悪いケースは、患者さんが放置してしまう事が多いです。
しかしそのような部分は清掃状態が悪いため、虫歯や歯周病が進行し歯を失う事も少なくありません。
それを、少しでも改善出来るよう今回セミナーを受講してきました。

保田先生の親身な説明はとても分かりやすく、実習を繰り返し指導して頂いたおかげで臨床に導入出来そうです。
引き続き年内一杯矯正のセミナーを受講し、より知識と技術の向上に努めて行きます。

今回学んだ新しい治療方法を当院で反映出来るようスタッフ共々レベルアップしていきたいと思います。

 

バイオフィルムについて②

衛生士の石橋です。

前回はバイオフィルムがどういったものなのか書きましたが、今回はバイオフィルムが直接関与する全身疾患について書きます。

バイオフィルムが直接的な原因となり罹患してしまうのは、誤嚥性肺炎です。

最近はこの病名を耳にする事も多いと思います。

去年の日本人の死因では総合で肺炎が5位でした。

その中でも高齢者の誤嚥性肺炎の割合はかなり高いそうです。

誤嚥性肺炎は、唾液の不顕性誤嚥によって起こります。

不顕性誤嚥というのは、通常、唾液や飲み物が気管に入ってしまうと、咳をして外に出そうとする反射が起こりますが、加齢等により嚥下反射、咳反射機能が低下し、それが起こらずに肺の方まで液体が行ってしまう事を言います。

この時に誤嚥してしまった唾液に含まれる細菌により肺炎になってしまいます。

高齢者では、就寝中の唾液の誤嚥により発症してしまう事が多いようです。

就寝中は唾液の分泌が減り、細菌が最も増える時なので、誤嚥した時の菌数も多くなってしまいます。

寝る前にしっかりと歯磨きをする事で菌数を少なくしておく事はとても大切です。