定期検診と虫歯について

こんにちは。歯科衛生士の國生です。

今回は定期検診と虫歯についてです。

やまもと歯科医院では、定期検診をおはがきでお知らせしています。
お口の中と体はとても関係が深く、 お口の中を清潔に保つことは、全身の病気のリスクを下げることにも繋がります。

1、定期検診をオススメする理由

虫歯などを早期発見出来ると、初期の段階であれば簡単な処置で済み、痛くなる前に対処できることが多いです。

治療期間が短くなり、治療のために何度も通院せずに済みます。

定期検診に通院している人と歯が痛くなったときだけ治療を受けた人では、80歳の時点で残せる歯の本数が変わってきます。

2、虫歯の段階

C0 【ごく初期の虫歯】
歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁っている状態です。まだ歯に穴はあいておらず、痛みなどの自覚症状はありません。 適切なブラッシングやフッ素塗布で治ることがあります。

C1 【エナメル質の虫歯】
歯の表面のエナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態です。冷たいものがしみることがありますが、まだ痛みはありません。 虫歯に冒された部分を削り、歯科用のプラスチックを詰めて治療します。

C2 【象牙質の虫歯】
エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行した状態です。冷たいものや甘いものがしみるようになり、ときどき痛むこともあります。 虫歯に冒された部分を削り、詰め物で補います。

C3 【神経まで達した虫歯】
神経まで虫歯が進行した状態です。熱いものがしみるようになるほか、何もしていなくてもズキズキと激しく痛むようになります。歯の神経を除去した後、内部を消毒し薬剤を詰めて被せ物で補います。

C4 【歯根まで達した虫歯】
歯の大部分が溶けてなくなった状態です。歯の神経が死に痛みはなくなりますが、膿が溜まると再び痛みが出ます。 多くの場合、抜歯が必要になり、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで失った歯の機能を補います。

定期検診は長い目で見たときに、 健康でいられて自分の歯で食事がとれるなどのメリットに繋がります。

生涯ご自身の歯で食事を楽しめるよう、また身体の健康を守るためにも、3~6ヶ月ごとの定期検診にお越しください。

フロスと歯間ブラシについて

こんにちは。

歯科医師の玉田です。 

今回はフロスと歯間ブラシについてです。

歯ブラシによるブラッシングだけでは、歯と歯の間のプラーク(歯垢)の61%しか除けなかったのに対して、フロスを併用すると79%、歯間ブラシを加えると85%まで除去できると言われてます。

歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくいためプラークが残りやすく、むし歯や歯周病が発生しやすい場所です。

細いナイロン繊維からできているデンタルフロスを歯間部の清掃に使用するとその部分のプラーク(歯垢)を効率よく取り除くことができます。

また歯間ブラシはサイズがあり、大きいサイズを無理に通すと歯茎を痛めたり、歯茎を下げることに繋がるので注意しましょう。

1番小さいサイズの歯間ブラシが通らない場合はフロスのみの清掃にしましょう。

フロスや歯間ブラシにも種類やサイズ、使い方のコツなどもあります。

分からないことや聞きたいことがあればいつでもお気軽にご相談ください。

知覚過敏について

こんにちは。歯科衛生士の國生です。

今回は知覚過敏についてです。

知覚過敏とは、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯に感じる一過性の痛みで、特にむし歯や歯の神経の病変がない場合にみられる症状を言います。

知覚過敏症状の主な原因は、エナメル質の摩耗による象牙質の露出です。

エナメル質は歯の表面を覆う硬い組織で、内側には刺激を感じやすい象牙質があります。

歯の強い磨き過ぎや、歯ぎしり、加齢に伴う歯ぐきの後退などで、知覚過敏になりやすいです。

知覚過敏の予防方法・対処方法

1、セルフケア

まずは歯磨きで力を入れすぎないようにしましょう。知覚過敏予防歯みがき剤を使うことも効果的です。

2、歯科医院で行う予防・処置

歯科医院で行う処置には次のようなものがあります。

フッ化物塗布
レジン(プラスチック)充填
噛み合わせの調整

象牙質の表面にコーティング剤を塗布したり、レジン充填を行うことで刺激を遮断します。
歯ぎしりが原因であれば、噛み合わせを調整します。

症状が続くようであれば、早めに歯科医院に相談しましょう。