口臭について③

衛生士の石橋です。

今回も口臭について書いていきたいと思います。

3つ目の原因は全身疾患です。

呼吸器系の疾患の場合はタンパク質のような臭い。

気管支系の疾患の場合は甘い臭い。

肝臓、腎臓系の疾患の場合はアンモニア臭

糖尿病の場合はアセトン臭(甘酸っぱい、りんごが腐ったような臭い)がします。

胃がんの場合も特有の臭いを発生させます。

近年、糖尿病と歯周病には密接な関係があると考えられています。

糖尿病の人が歯周病に罹患している確率は、そうでない人に比べ約2倍というデータがあります。

糖尿病では、唾液の分泌量が減る為、歯周病が進行しやすくなり、歯周病では血糖値が上がりやすくなると言われています。

唾液には抗菌作用があるので、分泌量が減れば口腔内の細菌量が増加し、口臭に繋がります。

しっかりと口腔ケアをする事は、むし歯予防、歯周病予防だけでなく、糖尿病の予防にも繋がるので、毎日のブラッシング、定期検診をしっかりと受けていくのは大切です。

子どもの指しゃぶり

歯科衛生士の松原です。

今回は子どもの指しゃぶりについて書きたいと思います。

お子さんの指しゃぶりはよくあるありがちな癖ですが、一定期間の年齢を過ぎても続けることで歯並びや発音、発育に影響が出てくることがあります。

その癖が引き起こす影響について書いていきます。

指しゃぶりはよく赤ちゃんや乳児期の子どもが、眠い時や気持ちを落ち着かせたい時、または日常の癖で行うと言われています。

指しゃぶりを続けることで起こる影響は
・歯並び(出っ歯、開口)
・発音
・口呼吸(虫歯のリスクが上がる)
・咀嚼障害
などが起こります。

3〜4歳前後で指しゃぶりをしている場合、声かけをして気をそらしたり、指しゃぶりをしないよう説明をする、グッズなどの使用が効果的です。
指しゃぶりをしているからといって無理にやめさせようとするのではなく、意識をそらす、もしくは声かけをしてあげるなど無理なく止めてあげましょう。

お子様の指しゃぶりで心配なことがあれば、担当医もしくは衛生士までお気軽にご相談ください。

歯科における再生医療

毎月第一水曜日にJIADS東京が行っている勉強会に参加しています。
今月5日のテーマは歯科における再生医療でしたが、現在歯科における再生医療も日々進歩しているということを実感しました。

歯周組織再生をテーマに、大阪大学歯周病科 村上伸也教授 に御講演して頂きました。
今まで口腔内における骨の欠損に関しては自己治癒力に頼るか、もしくは自家的、人工的に骨を移植する方法の2つでした。
そのため、自己回復力が期待できない方や、外科的な処置ができない方には歯周病などで骨を失った方の治療は困難でした。

今回村上教授が開発された再生剤は医薬品として厚生省に認可された、今までのどちらの方法とも違い、薬によって骨の再生を促すものです。
今後、歯科において新たな治療方法の1つになる可能性があります。

今回セミナーを受け、購入、使用可能のライセンスを頂きました。
これからも新しい治療や技術に関して患者様に提案できるように努力していきたいと思います。