入れ歯と残っている歯のお手入れについて

衛生士の石橋です。

今回は入れ歯と残っている歯のお手入れについて書いていきます。

入れ歯には、総義歯、部分義歯があります。

部分義歯は、残っている歯にバネを掛けて維持する装置です。

その為、バネを掛ける歯にはかなりの負担がかかります。

また、バネを掛ける溝があるため清掃不良になりやすいです。

特にバネを掛ける歯が被せ物の場合は、被せ物との段差もある為、しっかりとブラッシングする必要があります。

義歯のバネの部分も汚れが溜まりやすいので、ブラシを使いしっかりと洗浄しましょう。

総義歯は粘膜への吸着で維持する装置です。

基本的には歯がない場合が多いですが、骨の吸収を防ぐ為に根だけの状態で歯を残している場合があります。

多くの場合はむし歯にならないように金属のキャップをしています。

キャップと歯肉の境目に汚れが溜まりやすいので優しくブラッシングしましょう。

あまり力を入れてしまうと、歯肉を傷つけてしまい、義歯を装着した時に痛みが出てしまう原因になります。

総義歯、部分義歯に共通する、ピンク色の粘膜と接する部分に汚れがついたまま使うと歯肉炎の原因になります。

歯がなくても、汚れたものが長い時間接していれば歯肉は炎症します。

外出中は難しいですが、家にいる時など、可能な場合はお食事の度に外して洗浄してあげるのが理想です。

ピンクの部分だけでなく、人工歯の凸凹した所にも汚れがつきやすいので、ブラシを使って洗いましょう。