歯の磨き方

歯科衛生士の松原です。

2017年になりました。本年もよろしくお願いします。

前回は歯ブラシの選び方について書かせていただきましたので、今回は歯の磨き方について書いていきたいと思います。
大きなポイントを3つに分けて説明していきます。

①持ち方と力加減

歯ブラシの持ち方は基本的にはペンを持つように持ちます。
力は200g程が良いと言われています。
200gと言われるとなかなかピンときませんが、思ったよりも優しい力です。ご自宅に計りがある方はぜひ歯ブラシを持って試してみてください。

②動かし方と磨く場所

歯ブラシを磨きたい場所にしっかりと当て小刻みに磨きます。1〜2本ずつを目安に磨いていきます。

虫歯になりやすい歯と歯茎の境目、間、噛み合わせの面に気をつけてください。

歯の全体的な汚れを落とすときは歯ブラシを歯に直角に当てそれぞれの面を磨きます。歯と歯茎の境目を磨く時は45度に傾けると効果的です。(この時の磨く力加減には注意してください。)

③磨き残しやすい場所を知る

全体を丁寧に磨いたつもりでも、歯並びや歯の生え方によってはいつも同じ場所を磨き残すことがあります。

その場所を知ることで全体を磨いた後で仕上げに汚れを取ることが出来ます。

磨き残しやすい場所として前歯の歯並びが前後している場所、歯の高さの違い、利き手による磨き残しの癖などが例として多くあげられます。

前歯の歯並びが前後している場所は歯ブラシを縦にして磨くことで汚れを落とせます。

利き手の関係で磨き残しやすい場所は、磨く時間や磨く場所の手順を決めることで改善することがあります。

このような磨き残しはそれぞれ個人差がありますので、ご自宅で汚れの染め出し剤を使用してみたり検診時にご相談ください。

また清掃補助具(デンタルフロスやタフトブラシ)なども磨き残しを減らすには有効です。

医院で販売もしていますので、ご興味があれば担当医もしくは担当衛生士までお声がけください。