インプラント治療の考え方

先日、ある患者様のインプラント治療を行いました。
今回は骨の中にインプラントの本体(フィクスチャー)を埋入する治療でした。
実際にその患者様の治療を開始したのは昨年の11月の6か月前です。

インプラント治療を開始するまで6か月もかけた理由は顎の骨を作る治療を行ったからです。
その患者様は問題のある奥歯を抜歯した後インプラントの治療をご希望でしたが、長い間悪い状態のまま放置してしまったため、その奥歯の顎の骨が吸収していました。
インプラントを埋入するための十分な骨が無かったため患者様と相談した結果、顎の骨を作る治療をした後、インプラント治療を選択しました。

顎の骨を作る治療を行い半年経過の後、CT撮影等で骨の審査をしたところ十分な顎の骨が確認できたので今回埋入の治療に移りました。
インプラントを埋入する部位の骨は十分回復した状態で、埋入する治療はとても満足のいく結果でした。

その患者様には顎の骨にインプラント体(フィクスチャー)が結合するまで、また3~6か月お待ち頂きます。
治療後、患者様にお待ち頂く説明をしていた際にインプラントを指導して頂いた先生から教えられた言葉を思い出しました。

「インプラントはきちんと治療を行えば、長い間安心して使用できる治療」
「インプラントはあくまでも治療の選択肢の中の1つで、一刻を争うような治療ではない」

自分はインプラント治療にに関して今でもこの考え方は変えていませんし、今後も安全、安心に治療を行うには大切だと思っています。
患者様にもこのような考え方を理解をして頂いた上で、指導して頂いた先生の言葉を忘れずに時間的なスピードよりも患者様に長く、安心して使って頂ける丁寧な治療を心掛けていきたいと思います。

 

 

口臭について①

衛生士の石橋です。

最近は暖かくというより暑くなってしましたね。
昼夜の温度差があるので体調を崩されないように気をつけてくださいね。

今回は口臭について書こうと思います。
口臭の原因は大きく分けて3つあります。
1つ目は口の中の汚れです。
ブラッシング不足により歯と歯の間にたまった汚れや、古くなってしまった被せ物、詰め物の隙間にたまった汚れにより不快な臭いを発生させます。
歯に付着した汚れは、歯ブラシやデンタルフロスを使い取り除き、ケア後に洗口剤を使う事でお口の中の原因菌を減らす事が出来ます。
ブリッジが入っている場合は、歯の連結されている部分やダミーの歯の下にも汚れがたまりやすいので歯間ブラシや、連結部を清掃する為の専用フロスを使うのが理想的です。

古く、適合不良になってしまった補綴物に関しては歯科医師と相談の上、被せ直し、詰め直しをするといいと思います。
ただ、被せ物、詰め物は何度も付け直しが出来るわけではありません。
やり直しをする度に自分の歯を少しですが削る必要があります。
金属などの充填物と天然の歯ではどうしても摩耗するスピードが違うので多少の段差が出来てしまいます。
なるべくブラッシングを工夫して対応していくのが良いと思います。

もし、ここがうまく磨けないなどがあれば気軽にご相談ください。
一緒に上手く磨ける方法をみつけていきましょう!

知覚過敏

歯科衛生士の松原です。

今回は知覚過敏について書きたいと思います。

歯の知覚過敏というとなかなかピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。

冷たい物で歯がしみてしまう症状が特徴です。

最近はCMなどで頻繁に聞くため、知覚過敏をご存知の方も多くなってきました。

歯がしみる時、来院される方が皆さん心配されていることが多いのが虫歯です。

痛みのあるところをレントゲン等で確認したところ、虫歯などの原因が見当たらない場合があります。

この時に考えられるのが知覚過敏です。

知覚過敏は基本的に歯の表面のエナメル質が欠損することでおこり、様々な原因があります。

・加齢による歯の消耗
・歯ぎしりやくいしばりの過重負担
・治療後の術後痛
・クリーニング後
・酸が含まれる食品の過剰摂取

などがあげられます。

治療方法は歯の状態にもよりますが、歯の消耗している所の充填、知覚過敏用の薬の塗布、知覚過敏用の歯磨き粉の使用等などがあります。

知覚過敏の診断には、見えない所に虫歯が隠れていないか、歯周病はないか、その他の可能性をしっかり確認しなくてはならないので、レントゲン等で検査をさせていただきます。

頻繁に痛みを感じる心配な所があればご相談ください。

患者さんと話す事、聞く事の取り組み

「やまもと歯科医院」は患者さんや、支えてくれているスタッフのおかげで開院から5年が経過し、現在6年目を迎えています。
そこで区切りの良い今年、スタッフ全員で新たな「取り組み」にチャレンジしています。

その「取り組み」とは今まで以上に患者さんと話し、治療の希望を聞く時間を増やす事です。
今までは、時間が限られているため、来院された患者さんの困っている所、痛みのある所を治療をする事が中心でした。
しかしこれからは、希望をされる患者さんや、当院で必要と思われる患者さんに対して、より精度の高い検査を行い、希望を伺うためにより多くの相談の時間を頂き、より質の高い治療を行えるようにスタッフのレベルアップ、またそれに対応できるスタッフの増員など、新しいシステムを導入する準備が整いつつあります。

また、6年目を迎え通院して頂いている患者さんの治療に対する希望が年々高くなり、インプラントなどの治療を受ける方も開院当初に比べ倍増しています。
そのような患者さんの希望に応え、治療のゴールを明確にするための相談をする時間を今後はより多くしていきたいと思います。

「やまもと歯科医院」に来院されるすべての患者さんの期待に応えられるようスタッフ全員で今後もレベルアップに取り組んでいきます。

 

 

フィッシャーシーラントについて

 

こんにちは。衛生士の石橋です。

今回はフィッシャーシーラントについて書きたいと思います。

フィッシャーシーラント、聞きなれない言葉ですよね。

日本語では小窩裂溝填塞といいます。

漢字にするのなんとなくわかるかなと思います。

歯の咬む面には溝があり、人によってはその溝がかなり深い場合があります。

深い溝は歯ブラシの毛先が届き辛いので磨き残しが多くなり、そこから虫歯になってしまう事があります。

そのリスクを減らす為にフィッシャーシーラントは有効です。

上で漢字で書いたように、咬む面の溝を塞いでしまおう!というのがフィッシャーシーラントです。

白いプラスチック樹脂を流し込み、溝を浅くする事で清掃性が良くなり、虫歯リスクを軽減させる事ができます。

柔らかい材料なので、日々食事などで少しずつすり減っていきます。

人によってすり減るスピードが違うので、定期検診で確認をし、必要があれば付け直していきます。

フィッシャーシーラントをしたからといって虫歯にならない訳ではありません。あくまでも予防処置なので、しっかりと歯磨きをする事が大切です。

 

ホワイトニング

歯科衛生士の松原です。

今回はホワイトニングについてご紹介します。

ホワイトニングとは歯を薬剤を使用し、色を白くする処置のことをいいます。

通常の歯のクリーニングではステインと呼ばれる着色汚れや歯石を落とすことは出来ますが、歯の色を変えることは出来ません。

歯の色を白くすることで口元の印象を明るく変えることが出来ます。

ホワイトニングには種類が2種類あります。

自宅でマウスピースにて行うホームホワイトニングと、医院で行うオフィスホワイトニングです。

ホームホワイトニングの特徴は自宅で行うため、時間の融通がききやすく、マウスピースを作製するため一定の期間を空ければ繰り返しホワイトニングをすることが出来ます。

またオフィスホワイトニングに比べ薬剤の濃度が薄く少しずつ色を落としていくので知覚過敏などの副作用も比較的出にくいです。

ただしホームホワイトニングは1日2時間、2週間続ける必要があります。時間が取れない方はオフィスホワイトニングがおすすめです。

オフィスホワイトニングの特徴は医院で行うホワイトニングです。

ホームホワイトニングよりも濃い濃度の薬剤を使用し1〜2回で一気に色を落とします。

所要時間は約2時間です。

ホームホワイトニングに比べ濃い濃度の薬剤を使用するため、比較的知覚過敏や色の後戻りが起きやすくなります。

院内にもパンフレットを用意していますので、ご興味のある方は参考にしてみて下さい。

JIADSびとのことば

先日、参加しているJIADSという勉強会からカレンダーが送られてきました。
そのカレンダーには半月ごとに「歯科医師」として、「人」としてあるべき姿勢に対しての言葉が記載されていました。
その言葉の一つ一つが今の自分に対しての戒めのように感じ、いくつになっても学ぶ姿勢と、謙虚、感謝の気持ちを忘れてはいけないと反省しました。
その中で一番心に響いたものです。

「人生の成功は富を残す事ではなく、
次の世代の人間を育てる事である」

自分はDrやスタッフを指導する立ち場にありますが、状況によって効率や、やり方だけの指導をしてしまう時があります。
本来はその目的や意味を伝えるべきだと思います。
思いがけず、日々を振り返る機会を頂いたJIADSに本当に感謝です。
これからも、診療の技術や知識はもちろんですが、患者さん、スタッフから信頼される「人」として、より成長していきたいと思います。

 

 

マイクロスコープ

最近、医療における視野の拡大は治療内容によっては必須になって来ました。
みなさんも医療系のテレビドラマで医師が拡大鏡を使用しているのを見た事があると思います。
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「やまもと歯科医院」でも肉眼では見にくい場合使用していますが、メガネのように装着する場合、重さや大きさなど限界があります。
そのような場合、マイクロスコープと言って顕微鏡のように使用できるものがあります。
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マイクロスコープは拡大鏡に比べ、拡大率も大きいため、より細かい治療が可能です。
全ての治療に使用できる訳でありませんが、「やまもと歯科医院」でも導入するか検討しています。
業者さんからしばらくお借りする事が出来たので、休診日を利用して練習中です。

患者さんにより良い治療を提供できるよう、これからもスタッフ全員で取り組んでいきたいと思います。

 

デンタルフロスについて

こんにちは。衛生士の石橋です。

今回はデンタルフロスについて書こうと思います。

皆さんデンタルフロスは使っていますか?

むし歯の発生リスクの高い部位は、歯の噛む面にある溝と、歯と歯の隣接しているところです。

噛む面は歯ブラシをしっかりと当てれば比較的お掃除がしやすいですが、歯と歯の間はブラシが届きづらいので、歯ブラシだけだとお掃除が不十分になりがちです。

その為、デンタルフロスを使う事でより清掃性を上げることができます。

フロスを通す時、勢いよく通してしまうと、歯ぐきを傷つけてしまう事があるので注意して下さい。

ノコギリのように左右に動かしながら少しずつ通していくと勢いがつき辛くなります。

毎食後フロスでお掃除するのは難しいと思うので、むし歯リスクの高い夜だけでも使ってもらえたらいいかなと思います。

何かわからない事があればお気軽にご相談ください。

口腔内写真

歯科衛生士の松原です。

今日は口腔内写真について書きたいと思います。

口腔内写真とはその名の通りお口の中を写真に撮り記録に残すことを言います。

写真を撮る理由として

1.治療前のお口の中の記録

2.患者さんに自分のお口の中の状態を知ってもらう

3.治療の説明のため

4.治療後の経過観察

等を理由にお口の中の記録を写真に撮ります。

どうしてレントゲン以外に写真を撮る必要があるのか疑問に思う方も居るかと思いますが、このような理由で写真を残します。

特に治療箇所が多い場合や、審美的な改善を目的とする治療の場合は治療が進むにつれ、治療前の状態を忘れがちです。

当医院では、他にお口の中の模型の作製や歯茎の検査、CT撮影など治療の内容と必要に応じて、治療前に色々な検査や準備をさせて頂きます。

お口の中で心配なこと、気になっていることがあれば担当医もしくは歯科衛生士までご相談ください。