電動歯ブラシについて

衛生士の石橋です。

今回は電動歯ブラシについてですが、「この製品が良い!」とかではなく電動歯ブラシについて私がどう思っているかを書いていきます。

「電動歯ブラシって、やっぱり良いの?」と患者さんから質問をされます。
答えは、良い物だと思います。
人には出来ない動きや、音波を出したりする物もあり、手用の歯ブラシではケアできないような汚れにも対応している製品もあります。

良い物ではありますが手用の歯ブラシと同様に、適切な角度で歯面に当ててあげなければ効果を発揮できません。
そのために私はまず、手用の歯ブラシを適切に使う練習から始めることをお勧めしています。

電動歯ブラシは製品にもよりますが、安い物ではありません。
「いざ買って使ってみたけど、うまく磨けない。」という事があったら、口腔ケアに対するモチベーションが下がってしまうかもしれません。

また個人差はあります、電動歯ブラシの振動を強く感じ連続して使うのが難しいと言う人もいます。

家電量販店には一部サンプルがある場合がありますので、できればどのくらいの振動なのかを確認してみるのも良いかもしれません。

電動歯ブラシは良い物ではありますが、使い方次第では効果を発揮できない場合があります。
電動歯ブラシさえ使っていれば完璧に掃除ができる!と思って買うのは良くないと思います。
使い方がわからないようであれば使い方のアドバイスをさせて頂きますのでぜひお持ちになってください。

新型コロナ感染拡大防止に関して

4月14日火曜日に新型コロナウイルス感染拡大に対して「非常事態宣言」が出されました。
欧米諸国における新型コロナウイルスの感染拡大状況をみると、東京における今回の行動制限はやむを得ない状況だと個人的には思っています。
しかしながら通院中の患者様や、これから通院をご希望だった患者様にとっては歯科治療の制限があり、とても影響がある状況だという事も理解しています。

そのため「やまもと歯科医院」では「非常事態宣言」以前から感染防止の取り組みを平常時はもちろんですが、より新型コロナウイルスの感染状況に応じて日々取り組み、患者様に安心して治療を受けて頂ける環境を整えてきました。

※詳しくはHPをご覧ください。

お痛みやお口のトラブルでどうしても通院が必要な患者様に安心して通院して頂く環境も大事だと考えていますが、今後の感染拡大状況によっては歯科治療の制限が要請される可能性もあります。
その時のために私達は治療途中でもお困りにならないお口の状態になるよう、1回の治療ごとに考えて現在治療に取り組んでいます。
そのため、今までの治療時間や治療方法と若干異なる場合がありますがご了承ください。

新型コロナウイルスの収束が早く来ることを祈っています。
皆様も日々制限されている環境だとは思いますがお体にお気をつけください。

フッ素について

衛生士の石橋です。

今回はフッ素について書いていきます。

フッ素は歯を強化しむし歯予防効果き期待できるものです。

歯は酸に弱いため食事後やくだものなどの酸性な食べ物を食べた後など、口腔内が酸性になると脱灰してしまいます。

脱灰すると硬い歯は弱くなり壊れてしまいます。

それを防ぐため唾液には口腔内を中性に戻し脱灰した歯を再石灰化させ、硬い状態に戻す力があります。

その手助けをしてくれるのがフッ素です。

濃度には差がありますが今市販されている歯磨き粉にはフッ素が添加されているものがほとんどなので好きな味のものを選んでも問題ないと思います。

また、乳歯や生えたばかりの永久歯はむし歯になりやすいので定期的にフッ素を塗布する事でむし歯リスクを下げる事ができます。

しかし、むし歯予防で1番大切なのはしっかりとブラッシングをする事です。

いくらフッ素を塗布し歯を強化しても原因菌がたくさんいたらむし歯になってしまいます。

むし歯にならないためにしっかりとブラッシングをし定期的に検診を受け、どこに磨き残しがあるのかを知る事が大切です。

歯と歯の間のお手入れ方法

歯科衛生士の松原です。
今回は歯ブラシ以外のお手入れ方法について書いていきます。

毎日歯ブラシでお手入れをしていただいている方は多いかと思います。
歯ブラシで汚れを落とす事もとても大切ですが、歯ブラシのみで落としきれない汚れは別の道具を使用して落とす必要があります。

歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくいため汚れが残りやすく、むし歯や歯周病が発生するリスクの高い場所です。

歯の汚れは歯ブラシだけでは60%〜70%程度しか取り除くことができないと言われています。
しかし、歯ブラシと併せてデンタルフロスや歯間ブラシを使うと90%近くのプラークを取り除くことができると言われています。

歯ブラシとフロスを併用した毎日のお手入れが虫歯や歯周病のリスクを低くします。

効率よくきちんとお手入れをするためにも、毎日のケアに歯と歯の間のお手入れも取り入れてみてください。

代表的なものとして、デンタルフロスや歯間ブラシがあります。

デンタルフロスは歯間ブラシが入らない狭い隙間の汚れを落とす事が出来ます。

指で巻き取るものや、ホルダータイプなど複数種類があります。

また繋がっているブリッジなどの装置にはスーパーフロスという別の種類のフロスが必要となります。

歯間ブラシはサイズが豊富にあるので、ご自身の歯の隙間の大きさにあった適切なものを選ぶことが大切です。

ご自身のサイズがわかりにくい場合は、歯科医師や衛生士に相談して下さい。

歯ブラシだけでなく、間の汚れを落とす道具も毎日のお手入れにぜひ追加してみて下さい。

スポーツマウスガード

先日格闘技をされている患者さんからの依頼で「スポーツマウスガード」を作製しました。
「スポーツマウスガード」とは歯ぎしりの症状の緩和に使用する「治療用ナイトガード」とは違い、スポーツ時の口腔内の外傷を予防したり、運動能力をアップさせるために使用するものです。

今回は患者様のご希望により使用中に十分な前歯の保護と呼吸のしやすさを優先してスポーツマウスガード専門の歯科技工所に作製を依頼しました。
仕上がり後使用して頂いた感想は
「呼吸もしやすく装着感も良いです。次回の試合頑張ります!!」
とおっしゃってくださいました。

格闘技やラクロスなどのボディコンタクトのあるスポーツをされている方でご希望がありましたらいつでもご相談ください。

スポーツマウスガード専門店 RYMS
www.tyms.jp
ご興味のある方は名前を入れたりデザインも色々ありますのでぜひHPをご覧ください。

 

入れ歯のお手入れについて

衛生士の石橋です。

前回は義歯(入れ歯)について書きました。

今回は義歯のお手入れについて書いていきます。

入れ歯は使っていく内に、バネが緩くなってきたり、粘膜に触れる内面に隙間ができます。
そういった場合は歯科医院での調整が必要ですが、毎日使う物なので日々のお手入れも重要です。

毎食後の洗浄する事をお勧めしていますが、外食や仕事中はなかなか取り外しての洗浄が難しいと思います。
その場合はうがいをするなどし、なるべく汚れを落としましょう。
また、夜の就寝前はしっかりとブラシを使い洗浄し、装着または水中で保管しましょう。

調整が終わったばかりの義歯はそのまま使える事が多いですが、暫く使っていると、粘膜の形が変わり、浮いてきたりします。
その場合は粘膜調整剤を使い、浮き上がりを防止します。

粘膜調整剤は義歯を外す度に綺麗に取り除き、新しい物を塗布しますが、かなりベタベタしているので取り除くのが大変です。
古い粘膜調整剤がついたままになっていると、細菌が繁殖し、そのまま装着すると、粘膜の炎症の原因となる為、しっかりと取り除きましょう。

ガーゼやティッシュで拭き取ってからブラシて洗ってあげると比較的早く取り除く事ができます。

粘膜調整剤を使っても浮き上がってしまったり、装着していて強く当たる場所が出てきたら歯科医院での調整をしてください。

歯のホワイトニング

歯科衛生士の松原です。
今回はホワイトニングについてご紹介します。

ホワイトニングとは薬剤を使用し、歯の色を白くする処置のことを言います。

通常の歯のクリーニングではステインと呼ばれる着色汚れや歯石などの汚れを落とすことは出来ますが、歯そのものの色を変えることは出来ません。

歯の色を白くすることで口元の印象を明るく変えることが出来ます。

ホワイトニングの注意事項として、歯のエナメル質の特徴や本来の色の濃さには個人差があります。なのでホワイトニングの効果にも個人差があります。

人工的な詰め物や被せ物の色を薬剤でホワイトニングすることは出来ません。

またホワイトニングの適応しない歯もあるので、ホワイトニング前に診断が必要となります。

ホワイトニングには種類が2種類あります。

自宅でマウスピースにて行うホームホワイトニングと、医院で行うオフィスホワイトニングです。

ホームホワイトニングの特徴は自宅で行うため、時間の融通がききやすく、マウスピースを作製するため一定の期間を開ければ繰り返しホワイトニングをすることが出来ます。

またオフィスホワイトニングに比べ薬剤の濃度が薄く少しずつ色を落としていくので知覚過敏などの副作用も比較的出にくいです。

ただしホームホワイトニングは1日約2時間、1〜2週間続ける必要があります。決まった時間が取れない方はオフィスホワイトニングがおすすめです。

オフィスホワイトニングの特徴は医院で行うホワイトニングです。

ホームホワイトニングよりも濃い濃度の薬剤を使用し1〜2回で一気に色を落とします。

所要時間は1回約2時間です。

ホームホワイトニングに比べ濃い濃度の薬剤を使用するため、比較的知覚過敏や色の後戻りが起きやすくなります。

院内にもパンフレットを用意していますので、ご興味のある方は参考にしてみて下さい。

歯科技工のトレンド

「やまもと歯科医院」が技工依頼をしている技工所の1つのライジングテックさんが当院において2月8日「近年の歯科技工に関して」の講演をして頂きました。

皆さんも3Dプリンターというキーワード聞いたことがあると思います。
3Dプリンターでどのような事が出来るかと言うと、デジタルカメラで読み込んだデータの形をレーザーで削り出したり、もしくはレジンという材料を築盛したりして立体的なものを作り出すことが出来ます。

歯科でもそのデジタル技術が応用され始め、セラミックと言う材料を昔に比べ、正確に短時間で歯の形に作ることが出来るようになってきました。
過去、セラミックと言う材料を歯の形にするには熟練した手技の技術と優れた色彩感覚を持った歯科技工士さんしか出来ませんでした。
現在はデジタルの技術によってそれに近いものが出来つつあります。

また、セラミックと言う材料は白いので審美的にも優れ、汚れが付着しにくいという性質から生体親和性が高くアレルギーを起こさず、また歯周病になりにくい特徴があります。
そのため患者さんからのニーズも高まっています。

残念ながらセラミックの材料においては現在保険外治療になりますが、患者さんにとって最新の技術における良い治療選択が出来る様今後も取り組んでいきたいと思います。

セラミックの治療においてご質問があればお気軽にご相談してください。

義歯について

衛生士の石橋です。

今回は義歯(入れ歯)について書いていきます。

義歯には、大きく分けて総義歯(フルデンチャー)と部分義歯(パーシャルデンチャー)の2種類があります。

総義歯は字の通り自分の歯が残っていない全ての歯を義歯で補っているものです。

部分義歯は、自分の歯が残っており部分的に義歯で補っているものです。

義歯は人工物なのでむし歯にはなりませんがしっかりと洗浄する必要があります。

総義歯の場合、義歯を粘膜に吸着させて維持しています。

汚れた義歯を装着し続けると粘膜が感染し腫れてきたり、その状態で無理に使っていると粘膜に傷ができ痛みが出ます。

部分義歯の場合は、歯茎と自分の歯にバネを掛ける事で維持する装置です。

そのため、清掃状態が悪いと支えている歯がむし歯もしくは歯周病になり、失うリスクが高くなります。

残っている歯が減り義歯の部分が増えれば安定感も悪くなり、残っている歯には更に負担が掛かります。

お出かけ中は難しいですがご自宅にいる場合は食事が終わったら一度義歯を外し洗浄しましょう。

また、義歯は一度作ったら終わりではなく定期的に調整が必要です。

総義歯の場合は粘膜の状態により当たりが強くなり傷ができてしまったり、部分義歯も同じように粘膜に傷ができたりバネが緩み、支えている歯に余計な負荷が掛かっている事があります。

症状がなくても早めに調整をする事で痛みや残っている歯へのダメージ回避ができるので、半年に一度くらいのペースで検診を受ける事をおすすめしています。

歯周病と全身疾患

歯科衛生士の松原です。

2020年になりました。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

今日は歯周病と全身疾患との関わりについて書いていきます。

歯周病とは、歯の汚れや過重負担により進行した歯周ポケット内の細菌により炎症が起こり、出血や膿が出たり、支えている骨を壊してしまう感染症です。

日常の生活習慣や体質により進行しやすくなると言われている生活習慣病なのです。

年代別に異なりますが中高年の方の約9割が罹患していると言われています。

歯周病と関わりのある全身疾患として敗血症、感染性心内膜炎、心疾患と脳卒中のリスクを高める、糖尿病の悪化、誤嚥性肺炎などが挙げられます。

毎日の歯ブラシや定期検診、クリーニングなどでお口の中の管理を行いましょう。

しっかり管理されたお口で、バランスの良い食事を取ることは全身の健康を考えた上でもとても大切です。

検診お待ちしています。