歯の汚れの染め出し

歯科衛生士の松原です。

今日は歯の汚れの染め出しについて書いていきます。

歯の汚れを染め出した事はありますか?

歯に着く汚れはなかなか肉眼で確認しにくく、わかりづらいです。

その汚れを専用の染め出し液で赤くもしくは青く染色し、わかりやすくするものです。

普段の歯磨きで、磨いているつもりでも磨き残していたり、ご自身の歯磨きの癖を確認することが出来ます。

染め出し液の仕組みとしては、歯垢などの歯の汚れの中のタンパク質と多糖類に結合して染まっています。

よく磨けている歯は歯垢がついていないので、色素が結合しないので染まりません。

染め出し剤は市販の物は赤いものが一般的ですが、医院では赤と青の2種類の色素を混ぜたものを使うことがあります。

青い色素は、極めて小さなすき間にも入り込む性質があります。

そのため、青い色素は細菌密度の低い新しい歯垢からは流れ出ていき、細菌密度の高い古い歯垢に浸透して結合していきます。

このしくみにより、いつも磨けていない長くついた汚れの場所が青に染まるので、いつもの歯磨きの癖が詳しくわかります。

普段磨けていない場所を1度確認してみませんか?

自分で思っていたよりも、汚れが多く染まりびっくりされる方もいらっしゃいます。

ご希望の方は予約の際に、受付にお伝えください。

「やまもと歯科医院」年内の取り組み

5月から診療時間及び診療日の変更をしました。
変更により、患者様の診療時間内の治療を効率的に、また次回の予約をとりやすくし診療の質を向上する事が目的の1つです。

その目的を達成するために、毎週水曜日に行っているスタッフミーティングでは「やまもと歯科医院」の今後取り組むビジョンの確認や、今後各自が取り組む問題点を全員で検討しています。

これからは私達「Dr.」「スタッフ」自身の質をより向上させ、患者様に来院して頂いてから次回の治療の予約まで満足して頂けるようどうするかが課題です。
患者様に携わる業務は各自違いますが、「患者様と最後まで一緒に治療のゴールを目指したい」という気持ちは全員同じです。

まだまだ取り組む事は山積みですが、1つずつ取り組んでいきたいと思います。

2次う蝕について

衛生士の石橋です。

今回は2次う蝕について書いていきます。

2次う蝕とは、1度治療した歯が再度むし歯になる事です。

むし歯になった歯は、その進行度により様々な方法で治療をします。

大きく分けると、詰め物と被せ物の2つがあります。

範囲の狭いむし歯は、プラスチックや、部分的な金属でなくなった部分を回復します。

範囲が大きかったり、神経治療をし、残った歯質が少なくなった歯は、被せ物で回復させます。

どちらの場合も必ず自分の歯と人工物の境目があり、そこには段差があります。

もちろん治療する時には極力段差がないように作ったり充填をしますが、歯と金属やプラスチックはそれぞれ硬さが違う為、毎日の食事、習癖などの力により、それぞれが違うスピードで劣化、すり減りをしていき、段差がてきてきます。

その段差に汚れがつき、放置される事で2次う蝕の原因となります。

詰め物、被せ物に不適合な所ができた場合、神経がある歯では、冷たいもの、温かいもの、甘いものなどの刺激により、しみる、痛い等、むし歯と似た症状がでる事があります。

また、歯と歯の間の場合、フロスや歯ブラシがひっかかる事があったり、食べ物がはさまりやすくなったりします。

1度治療をしたからといって、もうむし歯にならないというわけではありません。

残念ながら、人工物を入れている為、頑張ってお手入れをしたり、定期検診をしっかりと受けていても2次う蝕になってしまうリスクはあります。

なるべく今の状態を維持できるよう、もしも2次う蝕になってしまっても、大きくなる前に治療できるように定期的に検診をする事は大切です。

不適合な所があるからといって、すぐに外して治療をするのではなく、程度にはよりますが、よく歯ブラシをしてもらい経過を見る場合もあります。

また、詰め物、被せ物を外す事で、抜歯になる可能性がある場合もあります。

そういった場合は患者さんとよく相談をしてから治療をするのか、経過をみるのかを決めていきます。

その場合は、今後その歯がなくなってしまった時にはどんな治療になるのかをお話しします。

どの場合でも、しっかりと相談した上で治療を進めていきますので、わからない事などあれば遠慮せず質問してください。

タフトブラシをご存知ですか?

歯科衛生士の松原です。

今日は歯磨きの補助的な道具であるタフトブラシを紹介します。

皆さんはタフトブラシをご存知でしょうか?

タフトブラシとは「歯並びが悪いところ」「奥歯の奥」「背の低い親知らず」「矯正装置の隙間」など通常の歯ブラシのみで落としきれない場所の汚れを効果的に落とす事ができます。

磨き残しやすい所は、ハブラシの毛先が届きにくく、また通常の歯ブラシでは磨くのがなかなか難しいので、意識してみがかないと汚れが残ってしまいます。

「なんとなく歯が黄ばんできた」「舌で触るとザラザラしている」などは磨き残している可能性があります。

しかし、頑張ってハブラシで磨き残しを落とそうとして、歯茎を傷けてしまうこともあります。

そこで周りの磨きにくいところには、ピンポイントで毛先が届く「タフトブラシ」の使用がおすすめです。

タフトブラシは比較的柔らかく、小さなブラシの為、磨きにくい段差や歯並びの所も細かく磨く事が出来ます。

また柄も長く奥歯まで届きやすいのが特徴です。

通常の歯ブラシで磨き残しやすい場所は、むし歯や歯周病のリスクがとても高くなります。

日常のお手入れが大切です。

普段のお手入れにぜひ取り入れみて下さい。

当院にもタフトブラシのご用意がありますので、気になる方はお声がけ下さい。

受付のPCの入れ替えに関して

9月に入り夏休み気分も抜けて、今年後半を気持ちを新たにして過ごしていきたいと思います。

それに合わせて9月から当院の受付のPCを最新の機種に入れ替えをしました。
今までの物は開院当初から使用している8年以上前の古い機種でした。
電子機器の中でも特にPCは毎年毎年性能が上がっていくのを皆様もご存じだと思います。
受付のPCも同様です。

特に今回導入したPCは患者さんをお待たせしないようにするシステムや、患者さんのお間違えのないように識別する性能は格段に向上しています。
またPCを動かすOSも年々古くなるとサポートされなくなり、患者さんの大事な情報をお守りするセキュリティの問題もあります。
そのような様々な理由から今回新たに導入を決定しました。

まだ操作に慣れないところもあり、導入当初はかえってお待たせしてしまう事もあると思いますが日々研修をしていますので今しばらくご協力お願い致します。

隣接部の清掃について

衛生士の石橋です。

今回は歯と歯の間の清掃について書いていきます。

前回、ムシ歯になりやすい部位について書きましたが、その中の1つに歯と歯の間がありました。

歯と歯の間の事を隣接部といいます。

隣接部は歯ブラシが届き辛く、汚れが停滞しやすい為ムシ歯のリスクが高いです。

前歯の隣接部は見やすく、歯の形状も平たい為、比較的隣接部の清掃がしやすいです。

それに比べ、奥歯は四角く幅があるので清掃が難しいです。

隣接部を磨こうと歯ブラシを強く押し付けてしまうと、歯ぐきが傷付いてしまう事があります。

効率よく隣接部を清掃するには、歯間ブラシ、デンタルフロスが有効です。

歯間ブラシを使う場合、人によって大きさが違います。

サイズの合っていないものを使うと、清掃効率が悪かったり、歯ぐきを傷付けてしまいます。

通した時に少し抵抗があるくらいのものを使いましょう。

1番小さいサイズもキツくて通しづらい場合は無理して使わず、デンタルフロスを使いましょう。

デンタルフロスには、ワックスの付いているもの、付いていないものがあります。

清掃性が高いのはワックスが付いていないものですが、滑りが悪く、操作が難しい場合があるので、初めて使う場合はワックス付きの方がいいかもしれません。

また、指巻きタイプ、弓状になっている、持ち手の付いているタイプがあります。

前歯であれば指巻きも使いやすいかと思いますが、奥歯は慣れないと操作が難しいです。

慣れるまでは大変だと思いますが、前歯の方から練習を始め、少しずつ慣れていきましょう。

どうしても指巻きが難しい場合は持ち手の付いたフロスを試してみてください。

指巻き、持ち手付き、どちらのフロスも通す時に勢いがついていると歯ぐきを痛めてしまう事があるので、ゆっくりと通しましょう。

歯間ブラシやデンタルフロスを使く事でムシ歯リスクは低くなります。

しかし、無理して使い、ストレスになって歯磨き自体が嫌になってしまったら意味がありません。

新しい道具を使い始める時はなかなかうまくできない時があります。

そんな時には無理せず、自分のペースで練習をしましょう。

わからない事、質問があれば検診の時などにご相談ください。

ナイトガードについて

歯科衛生士の松原です。

今日はナイトガードについて書いていきたいと思います。

ナイトガードをご存知でしょうか?

マウスピースとも呼ばれることもあります。

ナイトガードは歯ぎしり、くいしばりなどの過重負担から歯を守ってくれる装置のことをいいます。

通常は寝ている間に使用し、無意識のうちに行なっている歯ぎしりやくいしばりの力をコントロールします。

寝ている間の歯ぎしり、くいしばりは歯や歯を支える骨、顎関節に過剰に負担をかけてしまいます。

毎日の過重負担により、虫歯などの原因がないのに起こる歯の痛みやグラつき、被せ物や詰め物の破損を起こします。

家族からの指摘や、朝起きた時に顎の関節が痛い、歯の痛み、被せ物などが頻繁に壊れる等の症状に心当たりがある場合、歯ぎしりやくいしばりをしている可能性があります。

ナイトガードを使用する事で、過重に掛かる力のコントロールや歯のすり減りの予防を行うことが出来ます。

マウスピースは歯の型取りをしてから約一週間で出来上がってきます。

個人の歯並びに合わせてお作りします。

通常は上顎にのみ装着します。

治療が必要な歯がある場合は、歯型が合わなくなってしまう為、治療が終了してから型取りを行います。

歯ぎしりやくいしばり等で心配な事がありましたら、検診や治療の際スタッフまでお問い合わせ下さい。

暑中お見舞い申し上げます。

涼しかった7月の終わりから8月に入って急に夏の暑さを取り戻してきましたが、皆様体調はいかがでしょうか?
今年は暑さに湿度が高いジメジメも加わり例年より過ごしにくく感じています。
体調にお気をつけください。

「やまもと歯科医院」は8月11日(日曜日)から15日(木曜日)まで夏季休暇とさせて頂きます。
16日(金曜日)は通常通り診療致します。

ご迷惑をお掛け致しますがよろしくお願い致します。

ムシ歯になりやすい部位について

衛生士の石橋です。

今回はムシ歯になりやすい部位について書いていきます。

ムシ歯になりやすい所は、汚れがたまりやすく、歯磨きがしづらい所です。

汚れがたまりやすい所は何か所かあります。

1つ目は、奥歯の咬合面(噛む面)です。

奥歯の咬合面には細かい溝があります。

そこに汚れがたまり、変色し、進行するとムシ歯になります。

咬合面には汚れがたまりやすいですが、見ようと思えば鏡で見る事ができるので、しっかりと磨いてあげましょう。

2つ目は、歯と歯の間です。

歯は根元に行くにつれ細くなっているので、歯と歯の間に隙間ができます。

そこに汚れがたまるためムシ歯になりやすいです。

歯と歯の間を磨くには、歯ブラシを小さく動かしてあげる事が効果的ですが、歯ブラシだけで十分に汚れを取る事は難しいです。

そのため、歯ブラシと合わせてデンタルフロスか歯間ブラシを使う事をおすすめします。

3つ目は、1番後ろの歯です。

1番後ろにある歯は、1番頰のお肉との距離が近いため、歯ブラシが届き辛いです。

特に後ろ側の所は、歯ブラシの角度を他の所と変えてあげないとなかなか磨けません。

また、鏡で確認する事ができないので、磨くのを忘れないようにし、しっかりと磨いてあげましよう。

頑張って磨いても磨き残してしまう所、金属やプラスチックの段差など、ご自分でケアできない所は定期検診でケアしていきましょう。

磨き辛い所、どうやってケアしたらいいかわからないなどあればお気軽にご質問ください。

なぜレントゲン撮影をするのか

歯科衛生士の松原です。

歯科での検査の1つにレントゲン撮影があります。

なぜレントゲン撮影を行うのか、なぜ必要なのかについて説明していきます。

レントゲン写真は実際に口の中を見るだけでは分からない部分も詳しく調べる事が出来ます。

虫歯は歯の間など、肉眼では確認しにくい所に進行していくことがあります。

間の虫歯は進行が進み、大きな虫歯になるまで痛みが感じにくい場合があります。

ですので、肉眼では確認しにくい変色等が認められた場合レントゲン写真での確認が有効です。

他には歯の根っこの先に膿がたまっていたり、歯周病の進行の比較や、親知らずの生えてる向きなど、レントゲン写真を撮ることでわかる情報は他にも多くあります。

レントゲンの種類としては、全体を写すパノラマ写真と、ピンポイントで写すデンタル写真があります。他には立体的に写すCT写真もあります。

これらは写す目的や必要性に応じて使い分けていきます。

歯科で撮影するレントゲン写真の被ばく量はデンタル0.0160.039 mSv、パノラマ0.0390.043 mSvです。(デジタルの場合)

歯医者で撮るレントゲンの被ばく量は日本人が一年間に自然に浴びる放射線の1/200程度なので、ほとんど体に影響を及ぼすことがなく撮れると言われています。

その他のレントゲン撮影では

胸部の撮影0.130.29 mS

胃の透視4.15 mSv です。

歯科のレントゲン撮影時は鉛防護用エプロンをつけることが多く、より安全にレントゲンの検査ができると言われています。

当医院では、定期検診時にはパノラマ写真を1年〜2年に1度、必要に応じてデンタル写真、CT写真を撮って確認をさせて頂きます。

ご不明点や心配な点があれば当医院のスタッフにお尋ね下さい。