知覚過敏について

こんにちは。歯科医師の玉田です。

今回は知覚過敏についてです。

知覚過敏は、歯周病や加齢などにより、歯の根元の部分の象牙質が露出しておこります。
歯は、健常な状態であれば象牙質はエナメル質と歯肉に覆われていて、冷たさなどの刺激から守られています。

しかし、歯周病が進行したり、加齢や不適切なブラッシング、不正なかみ合わせなどで歯茎が下がってしまうと、歯の根元の部分の象牙質が露出していまいます。

象牙質には歯髄(神経)につながる無数の穴(象牙細管:ぞうげさいかん)が開いているため、象牙質の穴を通して受けた刺激が神経に伝わり痛みを感じます。
この痛みは一過性なので、刺激がなくなると痛みもなくなります。

知覚過敏にならないようにするには、適切なブラッシングで象牙質の露出を防ぐことが基本です。

知覚過敏ケアハミガキ(歯磨き粉)は、刺激の伝達を防ぐ薬用成分である硝酸カリウム(イオン)や刺激の伝わる象牙細管の入り口を塞ぐ薬用成分、乳酸アルミニウムの配合で歯がしみるのを防ぎます。
継続的に使うことをお勧めします。

知覚過敏ケアハミガキを使っても症状が続く場合は、ご相談下さい。

新年度が始まりました

今年も春を迎え新しい年度が始まります。
天気も穏やかになり過ごしやすい季節になりました。
「やまもと歯科医院」も4月15日より受付スタッフ遠藤が社員として新たに加わりました。

受付スタッフ遠藤は、他院での受付経験が長く安心して受付を任せる事が出来ます。
もちろん慣れない点もありますので、スタッフ全員でアドバイスをしながら新しい「やまもと歯科医院」の受付の顔として頑張ってもらいたいと思っています。

また歯科助手の経験もありますので、簡単な治療に関してのご質問にもお答え出来ると思います。
何かご心配な点がありましたら、ご遠慮なくご質問ください。
新たなスタートを新しいスタッフと共に頑張りたいと思います。

口内炎について

こんにちは 。歯科衛生士の國生です。

今回は口内炎についてです。

口内炎は、口内の粘膜に起こる炎症の総称です。
ストレスや疲れがたまり抵抗力が低下した時などに起こりやすいですが、多くは数日~10日ほどで自然に治ります。

1、口内炎の原因

①口の中を噛んでしまうなどの物理的刺激
②栄養バランスの乱れ、ビタミンB群の不足
③ストレスや疲れ、睡眠不足、生活習慣の乱れ
④口内の乾燥、加齢やストレス、唾液の減少
⑤細菌・ウィルス
⑥病気や薬によるもの

2、口内炎の対策と改善

①生活習慣の改善、体を休ませる
②ビタミンB群の接種
③市販されている薬(飲み薬、塗り薬など)
④医療機関での受診

症状がなかなか改善しない場合や不安であれば、一度医療機関を受診しましょう。

舌苔について

こんにちは。

歯科医師の玉田です。

今回は舌苔についてです。

舌には様々なものが付着し苔状に見えることがあり、これを舌苔といいます。

細菌、食べかす、口腔粘膜の剥がれた上皮などが舌に付着した集合体で構成されています。薄く付着している(少し白い)状態は正常です。

舌苔は分厚くなってきたら清掃しましょう。

舌苔が多くなると口臭や舌の痛み、味覚障害の原因になることがあります。

市販されている舌用の歯ブラシや用具があります。それを使用するかあるいは軟毛の歯ブラシを使って舌苔を落とします。優しい力で、奥から手前へ汚れをかきだすように磨きます。

舌苔は分厚くなっているもの、乾燥してパリパリになって付着しているものなど様々あります。乾燥しているものは保湿剤などを使用してふやかしてから取り除きましょう。

一度に取り切ろうと思うと舌を痛めることになりますので優しく徐々に取り除きましょう。

舌苔を取り除くことにより口臭も改善されますので口臭が気になる方は舌の状態も確認してみて下さい。

4月より新スタッフが仲間入りします!

4月より歯科助手・遠藤が新たに仲間入りをします。
季節も変わり春が近づいているこの時期、新しい仲間と共に「やまもと歯科医院」の雰囲気も更に良くなると思っています。
歯科医院での勤務経験は豊富ですが、まだ不慣れな所もあると思います。
全員でサポートしていきますのでこれからよろしくお願い致します。

重度歯周病について

こんにちは 。歯科衛生士の國生です。

今回は重度歯周病についてです。

重度の歯周病は中等度の歯周病よりも、歯を支える骨が大幅に失われ、しっかりと噛めなくなります。

歯周ポケットは非常に深くなり、歯が大きく揺れてお食事が取りにくくなります。 そして歯の根元に大量の歯石が付き、歯茎は下がり歯の根元が見えてきます。また歯茎が赤く腫れ、膿や口臭を感じやすくなります。

重度歯周病の治療は、プラークコントロールの他に失われた組織の回復が必要になります。

外科的な治療法や麻酔下でのクリーニング、被せ物での治療などがあります。

出来る限り歯を残せるように治療計画をたてますが、長期的に考えて、やむを得ず抜歯をおすすめする場合もあります。

早期発見が歯を残せる選択肢を増やしますので、何かお困りなことがあれば、お早めにご連絡下さい。

軽度歯周病について

 

こんにちは。歯科衛生士の國生です。

今回は軽度歯周病についてです。

軽度歯周病の治療は、ご自身による歯磨きと、歯科医院における歯石除去(歯のクリーニング)がメインとなります。

そして歯周病が軽度の場合は、歯磨きとクリーニングだけで治療が可能になります。

通常、ご自身での歯磨きと歯科医院での歯石除去だけで、約1~2週間で回復してきます。

もし、歯の磨き方をかえる必要がある場合は患者様に合わせて磨き方をお伝えさせて頂きます。

歯の磨き方や歯ブラシの選び方にご不明な点がありましたら、来院時にお聞きかせください。

マイクロスコープのセミナー終了しました

昨年「やまもと歯科医院」では電子カメラによるマイクロスコープを導入いたしました。
現在マイクロスコープは医科のオペにも使用されるように、歯科においても視野を拡大し、正確な歯科治療を行う事に主に使用されています。
また、マイクロスコープに内蔵されている4K画質ビデオによって術前・術後の経過状況の画像保管ツールとしても有効です。

そのマイクロスコープを使用しながらの治療は「正しい使用方法」を「正しい指導医に学ぶ事」が必要です。
今回は日本顕微鏡学会の指導医、櫻井先生に使用時のコツを指導して頂きました。
多くの学びがありましたが、何よりもそれを使いこなすためには日々の練習の必要性があるとアドバイスを頂きました。
より良い治療を患者様に提供出来る様日々の練習に努めたいと思います。

指導医の櫻井先生と林先生には歯科医としての姿勢も学ぶ事が多くありました。
今後ともよろしくお願い致します。

中等度歯周病について

こんにちは 。歯科衛生士の國生です。

今回は中等度歯周病についてです。

歯周病が中等度になると、軽度の歯周病よりも歯茎のポケットが深くなり、歯茎の下にまでプラークや歯石が付着していきます。通常の歯のクリーニングよりも深いポケットのプラークコントロールが必要になります。

中等になると歯を支えているが骨が溶け、歯が揺れてきます。そして硬いものが次第に噛みづらくなります。

歯茎が腫れるにつれ、歯周ポケットの奥深くに細菌が進入していきます。この場所は歯ブラシが届かないので、歯周病が更に進行していきます。 歯茎の境目からは膿が出ることもあります。

歯茎が下がり、歯に付着した黒色に近い歯石が透けて見えることがあります。そして歯の根元が少し見え、歯が長くなったように感じることもあります。

歯茎の腫れやお痛み、歯の揺れなどを感じることがありましたらお早めの受診をおすすめします。

歯ブラシの交換時期について

  • こんにちは。

歯科医師の玉田です。

今回は歯ブラシの交換時期についてです。

1ヶ月程度で交換

一般的には、13回歯磨きをした場合は歯ブラシの寿命は約1か月と言われています。きちんと汚れを除去するためにこれからは1か月ごとに交換してみましょう。

②毛先が広がった時に交換

1か月未満であっても、歯ブラシは毛先が広がったら寿命と言われています。毛先が広がった歯ブラシでは丁寧に磨いても歯はきれいになりません。電動歯ブラシも同様です。電動歯ブラシのブラシ部分も広がってきたらすぐに交換しましょう。歯ブラシの毛先が短期間で広がってしまう方は、力を入れてブラッシングしている可能性があります。適度な力でやさしく歯磨きをするよう心がけましょう。 

交換しないことによる問題として、毛先の広がった歯ブラシでは、細菌の塊であるプラークをきちんと除去することが出来ません。その結果、虫歯や歯周病になりやすくなります。毛先の広がった歯ブラシは弾力性が失われています。毛先の硬くなった歯ブラシをこすりつけていれば歯ぐきや歯は痛んでしまいます。「虫歯でもないのに熱いものや冷たいものがしみる」「歯ぐきが腫れてもいないのに歯磨きのあとに良く出血する」という場合は、古くなった歯ブラシを使っているせいで歯や歯ぐきが痛んでいる可能性があります。

古い歯ブラシは雑菌が繁殖しやすい状態です。また、食べかすが残っている歯ブラシを使い続けていると口臭の原因になることもあります。

定期的に歯ブラシは交換するようにしましょう。