洗口剤について

あけましておめでとうございます。
衛生士の石橋です。
今年もよろしくお願いします。

相変わらず寒い日が続きますね。

冬は風邪予防に洗口剤(うがい薬)を使う方が増えているのではないかと思い、今回は洗口剤について書いていきたいと思います。
洗口剤は、口腔内の病原菌を減らすのを目的に使用します。

お口の中の細菌が1番多くなるのは寝ている時です。

寝ている時は唾液の分泌量が少なくなり、細菌が増えやすい環境になります。
朝起きた時、お口の中がネバネバしたりするのはそのせいです。

なので、寝る前はなるべくお口の中の細菌を減らしておくことが大切です。

夜、歯磨きをした後、洗口剤を使う事でより細菌を減らす事ができます。

菌は減らす事はできてもゼロにはできないので、寝ている間に増えます。
朝起きたらご飯を食べる前にお水でいいのでうがいをすると良いと言われています。

たまに、洗口剤を使えば歯磨きをしなくてもいいと思っている方がいらっしゃいますが、もちろんそんな事はありません。
洗口剤はあくまで補助用品なので、プラーク(歯垢)を除去するには、しっかりとブラッシングをする必要があります。
プラークという菌の塊を落とした後、口の中に残っている細菌を減らすのに洗口剤有効です。

ブラッシング+洗口剤 という組合せで使うと効果的です。
洗口剤を使う時、効果が高くなるのでは。と原液、もしくは濃い濃度で使用していませんか?

口の中は手などと違い、全体が粘膜で覆われています。
手で洗口剤に触れても特に何もありませんが、粘膜には刺激が強く、炎症したり、酷いとただれてしまう事もあります。
せっかく使うのなら、しっかりと効果的を得られるように製品ごとに決まっている用法、用量を守って使ってくださいね。

歯の磨き方

歯科衛生士の松原です。

2017年になりました。本年もよろしくお願いします。

前回は歯ブラシの選び方について書かせていただきましたので、今回は歯の磨き方について書いていきたいと思います。
大きなポイントを3つに分けて説明していきます。

①持ち方と力加減

歯ブラシの持ち方は基本的にはペンを持つように持ちます。
力は200g程が良いと言われています。
200gと言われるとなかなかピンときませんが、思ったよりも優しい力です。ご自宅に計りがある方はぜひ歯ブラシを持って試してみてください。

②動かし方と磨く場所

歯ブラシを磨きたい場所にしっかりと当て小刻みに磨きます。1〜2本ずつを目安に磨いていきます。

虫歯になりやすい歯と歯茎の境目、間、噛み合わせの面に気をつけてください。

歯の全体的な汚れを落とすときは歯ブラシを歯に直角に当てそれぞれの面を磨きます。歯と歯茎の境目を磨く時は45度に傾けると効果的です。(この時の磨く力加減には注意してください。)

③磨き残しやすい場所を知る

全体を丁寧に磨いたつもりでも、歯並びや歯の生え方によってはいつも同じ場所を磨き残すことがあります。

その場所を知ることで全体を磨いた後で仕上げに汚れを取ることが出来ます。

磨き残しやすい場所として前歯の歯並びが前後している場所、歯の高さの違い、利き手による磨き残しの癖などが例として多くあげられます。

前歯の歯並びが前後している場所は歯ブラシを縦にして磨くことで汚れを落とせます。

利き手の関係で磨き残しやすい場所は、磨く時間や磨く場所の手順を決めることで改善することがあります。

このような磨き残しはそれぞれ個人差がありますので、ご自宅で汚れの染め出し剤を使用してみたり検診時にご相談ください。

また清掃補助具(デンタルフロスやタフトブラシ)なども磨き残しを減らすには有効です。

医院で販売もしていますので、ご興味があれば担当医もしくは担当衛生士までお声がけください。