衛生士の石橋です。
今回は歯石について書いていきます。
歯石が何でできているか知っていますか?
歯石は歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウム等により石灰化したものです。
CM等で歯の再石灰化という言葉を聞いた事があるかと思います。
歯は酸により脱灰し脆くなりますが、唾液中の成分により再石灰化し脆くなった所を補強します。
しかし石灰化するのは歯だけではありません。
プラークがしっかりと除去されないまま3日程度経つと石灰化し歯石になります。
歯石自体は病原性はあまりないと言われています。
ではなぜ取らなければいけないのか。
歯石は磨き残しやすい歯ぐき近くや、歯周ポケット内によくできます。
柔らかい粘膜に硬い歯石が当たる事で刺激となり炎症の原因となります。
更に、歯石の表面はザラザラしていて新たなプラークが付着しやすくなっています。
プラークは生きた病原菌の塊です。
歯石により刺激された歯肉に細菌の塊がくっついてたら、余計悪そうですよね。
プラークだけならしっかりとブラッシングやフロスをする事である程度除去できます。
プラークの付着し辛い環境を作るために定期的な歯石の除去は大切です。